毎年この時期になると,ご近所の池で騒々しく合唱するカエルがいます。
どんなカエルなのか気にはなっているのですが,毎年いつの間にか時期が過ぎて,調べそこなってしまいます。
今年,ようやく正体がわかりました。
モリアオガエルです。
近所で見かけるカエルには2種類います。
一つは茶色い小さなカエル。(※このカエルはタゴガエルでした→2013年5月21日)
→2007年5月9日
→2006年6月10日
→2005年8月10日
もう一つは緑色の大きなカエルです。
→2009年9月4日
→2006年5月29日
近所で鳴いているカエルは、この緑色のカエルでした。
シュレーゲルアオガエル,モリアオガエルどちらでしょうか?
ネットで調べていたら,両者を見分けるよい方法が載っていました。
モリアオガエルは,シュレーゲルアオガエルに比べて水かきが発達しているそうです。
(→モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルの比較)
[写真4]は,このカエルの水かきです。
指の間に,幕のような水かきがよく発達しています。
モリアオガエルは稀少種のイメージがあるので,今までは,まさかモリアオガエルではないだろうと思っていました。
しかし,一旦モリアオガエルかもしれないと思い出すと,いろいろな特徴がモリアオガエルに符合して見えてきます。
カラララ・カラララ・クックックと連続して鳴き交わす鳴き声は,確かにモリアオガエルのものです。
モリアオガエル,シュレーゲルアオガエルともに,全体が緑色一色のものと,斑紋のあるものがいますが,シュレーゲルアオガエルの斑紋は薄黄色です。
[写真5]のような褐色斑紋は,モリアオガエルのものです。
モリアオガエルの背表の皮膚は鮫肌状で細かい顆粒に覆われているの対し,シュレーゲルアオガエルの皮膚はつるっとしています。
このカエルの皮膚は,[写真6]のように顆粒に覆われています。
そういえば,この池だけではなく,近所の川や神社の池でも,同じ鳴き声を聞きます。
案外このあたりには,モリアオガエルが広く生息しているのかもしれません。