巣箱にシジュウカラが産卵し,抱卵を始めました。
今回の母鳥は几帳面な性格のようで,毎日の産卵後に卵をきれいに覆い隠していたので,産卵していることに何日間も気づきませんでした。
気づいた時には既に7個も卵がありました。

産卵していることに気づいたのは4月15日の朝で,巣材に埋もれるように微かに見える卵を発見。[写真4]
巣材の獣毛をどけてみると,7個の卵がありました。[写真3]

2日後の夕方に巣箱を覗いてみると,母鳥が座っていました。。[写真2]
いつもは,こういう時には母鳥は尾羽を広げて威嚇するような行動をとるのですが,この母鳥は体を巣の中に埋もれさせ頭部を羽毛で覆って,自身をカムフラージュするような体勢をとっていました。

今朝覗いてみると母鳥は留守で,きれいな円形をした産座に9個の卵が並んでいました。
鳥が1回の繁殖で産む卵の数を「一巣卵数」といいます。
この数は鳥の種類によって決まっています。
親鳥が育てることのできる最大の数として,長い進化の過程を経て定着したものです。
シジュウカラの一巣卵数は7~10個です。
今回の産卵数は9個で決定のようです。

今までにこの巣箱で産卵したシジュウカラの産卵数は次の通りです。
2014年 ……8個(→2014/5/4
2010年(1回目)……9個(→2010/4/6
2010年(2回目)……8個(→2010/5/19
2008年 ……9個(→2008/6/3

ちなみに,この巣箱で産卵したヤマガラの産卵数は次の通りです。(ヤマガラの一巣卵数は5~8個)
2012年(1回目)……6個(→2014/4/18
2012年(2回目)……6個(→2013/5/23

昨日抱卵を開始したのだとしたら,12~13日後の4月28日か29日には孵化しそうです。

==============================
・雛(1)→2015年5月7日
・雛(2)→2015年5月18日
・孵化しなかった卵の行方→2015年5月19日