キイロスズメバチの過去記事を一つにまとめました。


2024年7月25日

自宅の床をハチが歩いていました。殺虫剤を吹き付けると体を丸めて動かなくなりました。

キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)

体が小さめなのでアシナガバチだろうと思っていましたが,背中の斑紋が違います。

キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)

調べてみるとキイロスズメバチでした。「キイロ」の名が付いているだけに,全体的に黄色の斑紋部分が多いスズメバチです。
スズメバチ類もアシナガバチ類も同じスズメバチ科に属します。

日本産スズメバチ科(Vespidae)の属,種の検索表』によると

1a 腹部第1節は背面から見て横長で,前縁は直線状.
1b 後翅に臀垂がない.
1c 大形で通常体長20mm 以上.……スズメバチ亜科 Vespinae

1aa 腹部第1節は背面から見て前方が狭まる,あるいは柄状.
1bb 後翅に臀垂がない.
1cc 中形から小形で,通常は体長20mm 以下.……アシナガバチ亜科 Polistinae

スズメバチ亜科とアシナガバチ亜科を分けるのは,腹部第1節の形状と体長のようです。
スズメバチ亜科は腹部第1節の前縁が直線状になっています。

キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)
キイロスズメバチ(働きバチ)

アシナガバチ亜科は前方に細くなっています。

キアシナガバチ(♂)
キアシナガバチ(♂)

2022年9月14日

●地面を歩いていたキイロスズメバチが草むらのなかにせわしなく入ってゆきました。見ていると,あたりかまわず葉っぱや茎の上を歩き回っています。どうやら獲物を探しているようです。飛びながらだけでなく,地道に足で獲物を探すこともするのですね。

キイロスズメバチ
キイロスズメバチ(at粟田口山下町)
キイロスズメバチ
キイロスズメバチ(at粟田口山下町)
キイロスズメバチ
キイロスズメバチ(at粟田口山下町)
キイロスズメバチ
キイロスズメバチ(at粟田口山下町)

2019年9月26日

(40)キイロスズメバチが死んでいた。(九条山)

  • キイロスズメバチ
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    [写真40]キイロスズメバチ

2011年9月7日

  • キイロスズメバチ
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    [写真6]キイロスズメバチの巣
    2002年7月23日撮影

路上に,キイロスズメバチの死骸が点々と落ちていました。

数えてみると,56頭もありました。

この場所は,2年前の8月末に,通学中の中高生など50人近くがキイロスズメバチに刺されたところです。
17人が病院に搬送され,かなり大きなニュースになりました。

近くに石垣があり,その中に巣があったようです。
今回も,ひょっとしたら近くに巣があって,早めに駆除されたのかもしれません。

キイロスズメバチは体長は25mmほどと,体はそれほど大きくありませんが,巣は直径 50cmほどの球形をした大きなものをつくります。
[写真6]は,9年前に近所の家の軒下にあったキイロスズメバチの巣。

死骸を見ると,体に損傷はないのですが,多くは毒針を出したまま死んでいます。
何かを攻撃していたのでしょうか。

ハチの毒針は,産卵管に由来したものなので,雄には毒針はありません。
といっても,スズメバチの働きバチは全部雌なので,スズメバチはみんな刺すと思ったほうがよいようです。


2008年8月25日

  • キイロスズメバチ
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    [写真5]キイロスズメバチの巣
    2002年7月23日撮影
  • キイロスズメバチ
    [写真6]2006年9月5日撮影

キイロスズメバチが,道で死んでいました。[写真1]

ときどきハチが死んでいるのを見かけますが,ほとんどの場合外傷がありません。
何が原因で死ぬのでしょうか。
アップにすると,身を縮めてこちらを見ている眼が切ないですね。[写真2]

体を伸ばし,写真を撮りました。[写真3][写真4]
体長は24mm。
キイロスズメバチはスズメバチのなかまの中では,体が小さい方です。

しかし巣は巨大です。
家の軒下や天井裏に,40~50cmもある球形の巣を作ります。
[写真5](2002年7月23日撮影)

我が家の天井裏にも,10数年前に巣を作ったことがありました。
天井裏で巣を見つけた時にはゾッとしました。
空の巣だったので大丈夫でしたが,狭い天井裏でスズメバチに襲われるなんて考えるだけでも恐ろしいです。

[写真6]はホソアシナガバチを狩っているところです(2006年9月5日撮影)。
獲物は肉団子にして幼虫に与えますが,自身では食べないようです。
成虫の餌は,巣の幼虫が出す栄養液だそうです。

『学研生物図鑑 昆虫Ⅲ』には,キイロスズメバチについて次のように書いてありました。

黒色で黄色の斑紋が多い。頭部は黄色で単眼付近は黒色。小楯板(しょうじゅんばん)の大部分と後胸背板は黄色。腹部の斑紋は変化が多いが,黄色部は他のスズメバチに比べて広く,とくに本州以西のものに著しい。体長:雌25~28mm,働きバチ17~25mm,雄25mm内外。


2007年8月6日

  • キイロスズメバチ
  • キイロスズメバチ
  • キイロスズメバチ

道の上で何かが動いていました。
アリが虫を運んでいるように見えたのですが,よく見ると,スズメバチがアリの獲物を横取りしています。
アリが四方八方に逃げ出していました。

獲物はセミの頭部です。
鳥に食べられ,バラバラになって落ちていたものと思います。
スズメバチは内側の肉にかじりついています。
虫であっても,肉食動物が食事している光景は心がざわつきます。

このセミは,写真をよく見ると,羽化途中だったようです。
黄緑色の小さな羽がついています。
長い土中での生活を終え,地上に出てきたとたん,とんだ災難です。

スズメバチの種類はキイロスズメバチ。
保育社「原色日本昆虫図鑑(下)」によると
『体長♀約26mm,♂約25mm,働きバチ17~25mm。体は黒く黄班が多く,また黄色の毛を疎に生じ,飛んでいるときも黄色に見える。すこし山寄りに多く,巣は雨のかからない崖・橋の下・軒先あるいは板べいの間につくられ,外面は鱗状になった外覆をつくる。人家につくった巣は人を攻撃しやすく,刺されると熱を出して寝ることがあるので,刺激しないようにしてやる必要がある。』

ハチの雌には2タイプあります。女王バチとハタラキバチです。
春に冬眠から覚めた女王バチは,1匹で巣作りをし産卵します。
卵からかえったハチはすべて雌で,ハタラキバチとなって巣作り,子育てを手伝います。
盛夏の今頃はえさとなる昆虫がたくさんいるので,もっとも活発に動き回っています。

このキイロスズメバチもハタラキバチで,かじりとったセミの肉は肉だんごにして巣に運び,幼虫に餌として与えます。
ハタラキバチ自身は何を食べているのかというと,肉だんごを作るときに体液をすすっているそうです。