2024年9月19日
歩道のロープにトンボがとまっていました。
正面を確認すると,額に二つの眉斑。
マユタテアカネです。
毎年,今の時期になるとこの場所でみかけます。
2023年9月28日
歩道のロープに,マユタテアカネが止まっていました。写真を撮って5mほど行くと,またマユタテアカネが止まっています。また5mほど行くとまた止まっています。さらに5m行くとまた止まっています。結局,4匹とまっていました。雌が3匹,雄が1匹でした。
正面から見たところ。
止まる時には中脚と後脚を使い,前脚は浮かせているのですね。
2023年9月20日
ヒガンバナの蕾を撮ったつもりだったのですが,よく見るとトンボがとまっています。マユタテアカネの雌ですね。
左の前翅がちぎれています。写真を拡大して気づきました。ここにとまっているということは,どこからか飛んできたのでしょうが,この状態で飛べるものなのでしょうか。不思議です。
2週間前にも,同じ場所で見かけています。マユタテアカネの雄は秋になると赤トンボになりますが,雌はあまり赤くなりません。
8月末に同じ場所にいた雄です。腹部が赤くなっています。顔面に名前の元となった眉斑があります。いつも思うのですが,眼より下にあるのにどうして眉というのでしょうか。私には鼻の下にあるちょび髭に見えるのですが。
2022年10月3日
塀にトンボがとまっていました。
腹部が赤い小型のトンボです。
胸部の模様がはっきり見えないのですが,マユタテアカネの雄だと思います。
2022年8月29日
マユタテアカネの雌がとまっていました。
マユタテアカネの雄は成熟すると鮮やかな赤色になりいわゆるアカトンボになりますが,雌は赤くなるものとあまり赤くならないものがいます。
この雌は腹部の背部が少し赤くなっています。
正面から見ると,名前の由来となった黒い眉紋があります。
2021年9月28日
折れたハスの茎に,赤トンボがとまっていました。マユタテアカネの♂です。
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[写真43]マユタテアカネ
2021年9月5日
キンミズヒキに小さなトンボがとまっていました。マユタテアカネです。額面に二山型の明瞭な眉状斑があります。赤くなっていないので♀です。
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[写真14]マユタテアカネ
2019年9月29日
小さなトンボがとまっていた。顔面に眉斑があることから,これはマユタテアカネ。赤くないので♀。
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[写真48]マユタテアカネ♀
2016年10月18日
マユタテアカネの♂。夏は体全体が黄褐色をしているが,秋には赤色化し,いわゆる赤トンボとなる。
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[写真16]10/18 マユタテアカネ
2012年9月14日
窓の隅っこに,赤トンボがじっとしていました。
閉め切られた窓で行きどまって,外に出れなくなったようです。
同時に,別の窓からも,カサカサという音が。
もう1頭いました。
オスとメスです。[写真1]~[写真4]
交尾中に迷い込んだのでしょうか。
鼻の穴のように見える,特徴的な眉斑は,マユタテアカネです。[写真6]
9月になってから,家の周りでも,赤く色づいたマユタテアカネをよく見るようになりました。
[写真5][写真6]は,9月4日に写したオスです。
[写真7][写真8]は,9月9日に写したメスです。
マユタテアカネのオスは,成熟すると腹部があざやかな赤色になります。[写真1][写真5]
メスは成熟しても赤色になるものとならないものがいます。
[写真2]の個体は腹部の背側が赤く色づいていますが,[写真7]の個体は赤くなっていません。
また[写真2][写真7]のメス個体は,翅端が褐色になっていますが,個体によっては褐色帯が現れないものもいます。
『原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑』(1999年)には,次のように書いてありました。
未熟なうちは♂♀であまり差がないが,成熟すると♂では顔面が白く,翅胸は褐色が濃くなって前面の黒色斑が不鮮明になり,腹部があざやかな赤色になる。 ♀では腹部背面が橙褐色になる程度で,両者は著しく異色となる。しかし♀には腹部背面の一部が♂のように赤化するもの(赤化型,赤色型)がある。♀の両者出現頻度は地域によって一定でないが,赤化型は概して東北日本に多い傾向がみられ,釧路湿原の塘路湖畔では約40%におよんだ。
翅は♂ではほぼ無色透明で基部がごくわずか橙黄色をおびるが,まれに翅端がうっすらと淡褐色をおびる個体もある。♀には無斑の個体(無斑型,翅端斑消失型)と翅端に顕著な褐色帯が発現する個体(翅端紅型またはツマグロ型:forma fastigiata Selys)の2型がある。マユタテアカネの♀には上記のように体色と翅斑にそれぞれ2型ずつあって計4通りの組合わせが知られているが,それぞれの出現頻度はまだ調べられていない。
マユタテアカネによく似た,マイコアカネとヒメアカネとの違いについて,同書の検索表には次のように図示されていました。
♂の尾部上付属器の「先端が反り返る」のは,[写真1]から確認できます。
♀の産卵弁が「円形の板状」なのは,[写真4]から(小さいですが)何とか確認できます。
翅胸部前面の「帯状紋が不明瞭」とは,「翅胸全面中央の黒い三角斑とこれをはさむ太い淡色条の境界がやや不鮮明」なことを指すのだと思いますが,[写真3]を見る限りでは,それほど不明瞭という感じがしません。
2011年10月18日
ジュズダマの葉にマユタテアカネ(♂)がとまっていました。[写真1]
マユタテアカネの雄は,夏は体全体が黄褐色をしていますが,秋には赤色化し,いわゆる赤トンボとなります。
雌は,秋になっても,あまり赤くなりません。
『原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑』(1999年)には,マユタテアカネの体色について,次のように書いてありました。
体色は燈色の地に黒色の条斑がある。未熟なうちは♂♀であまり差がないが,成熟すると♂では顔面が白く,翅胸は褐色が濃くなって前面の黒色斑が不鮮明になり,腹部があざやかな赤色になる。♀では腹部背面が橙褐色になる程度で,両者は著しく異色となる。しかし♀には腹部背面の一部が♂のように赤化するもの(赤化型,赤色型)がある。♀の両者出現頻度は地域によって一定でないが,赤化型は概して東北日本に多い傾向がみられ,釧路湿原の塘路湖畔では約40%におよんだ。頭部は顔面が黄白色で太い額基条があり,前額に1対の黒い顕著な眉条斑がある。複眼は未熟なうちは上半部がやや灰色がかった赤褐色,下半部が黄褐色をしているが,成熟すると上半部が暗赤褐色,下半部が緑色をおびた淡褐色に輝く。
「♀には腹部背面の一部が♂のように赤化するもの(赤化型,赤色型)がある」そうですが,♂のように腹部全体が赤くなることはないようです。
そもそも,どうして赤トンボは赤くなるのでしょうね。
成熟した♂だけが赤くなるということは,性的に成熟したことをしらせる婚姻色のような気がします。
婚姻色だとしたら,一部赤化する♀がいるということは,何を意味しているのでしょうか。
[写真5]は,マユタテアカネの特徴である,頭部前面の眉条斑。
マユタテアカネの名前の由来として,前書には「眉を書きたてた茜色のトンボの意。顔面にある1対の黒色斑を人の眉毛に見立てて名づけられた。」とありました。
マユタテアカネについて書いている,過去の記事
・マユタテアカネの♀→2011年08月23日
・マユタテアカネの♀→2009年07月24日
・マユタテアカネの♀→2007年08月16日
・マユタテアカネの♂→2006年08月22日
2011年8月23日
シャガの葉にトンボがとまっていました。
マユタテアカネの雌です。
かなり弱っているのか,手にとっても逃げません。
マユタテアカネの雄は,腹部が鮮やかな赤色をしたいわゆる赤トンボになりますが,雌は成熟しても赤くなりません。
[写真6]は,雄のマユタテアカネ。
名前の「マユタテ」は「眉立て」で,雄も雌も顔面に明瞭な眉斑(びはん)があることによります。
[写真3]がその眉斑ですが,「眉斑」というよりも「鼻斑」ですね。
『学研生物図鑑 昆虫Ⅲ』(1990年)には,マユタテアカネについて,次のように書いてありました。
雌雄とも顔面に明確な眉班があり,胸側第1条は細く線状,雄の上付器は上反し雌の産卵弁は大型で腹端に達し,先はまるく環状に2分する。
雌には翅端が透明のものと,褐色班をもつものと2型ある。
平地や丘陵の湿地・池沼に発生し,成虫期は6月中旬~11月中旬,盛夏低山中にふつうである。
「雌には翅端が透明のものと,褐色班をもつものと2型」あり,この個体は「褐色班をもつもの」です。
「翅端が透明のもの」→2009年7月24日
2009年7月24日
歩道にマユタテアカネ(雌)がとまっていました。[写真1]~[写真3]
人の目があるので,歩道に這いつくばるわけにはいかず,遠慮しながら撮っていると,すぐに飛んで行ってしまいました。
マユタテアカネについて,保育社「全改訂新版 原色日本昆虫図鑑(下)」(1977年)には次のように書いてありました。
体長35mm。♀♂とも顔に明瞭な黒斑があり,♂上付器は上にそり,♀の産卵弁は大形で腹端にとどき,先は円くて2裂する。♀の翅端は透明な形と褐色のいわゆるノシメ型とがある。池沼に発生し,成虫期6~11月。
・「顔に明瞭な黒斑」……額前面に,「眉立」の名前の由来ともなった,1対の眉斑があります。[写真5]
・「♀の翅端は透明な形と褐色のいわゆるノシメ型とがある」……雌の翅の先端は,透明なものと,褐色の斑紋を持つもの(ノシメ型)がいます。
今回の個体は,透明型。
[写真4]がノシメ型です。(2007年08月16日)
・雄は成熟すると腹部が紅色に変わり,いわゆる赤トンボとなります。雌は赤くなりません。
2007年8月16日
南禅寺山門まわりの松林にトンボがとまっていました。
マユタテアカネの雌のようです。
マユタテアカネについて,学研「原色ワイド図鑑 昆虫Ⅰ」には次のように書いてありました。
『6~11月(南日本では12月まで),平地・低山地の池や沼,水田などにふつうに見られる。
マユタテというのは,頭部前面にまゆを立てているような黒班があることによる。
体色は黄褐色であるが,おすは成熟すると腹部があざやかな赤に変わる。
めすにはおす同様,腹部が赤くなるものや,翅端に褐色班が出る型がある。
またはねの根もとの橙黄色が発達した個体がある。』
「学研生物図鑑 昆虫Ⅲ」には,次のように書いてありました。
『雌雄とも顔面に明確な眉班があり,胸側第1条は細く線状,雄の上付器は上反し雌の産卵弁は大型で腹端に達し,先はまるく環状に2分する。
雌には翅端が透明のものと,褐色班をもつものと2型ある。
平地や丘陵の湿地・池沼に発生し,成虫期は6月中旬~11月中旬,盛夏低山中にふつうである。』
雄雌ともに,名前の由来となった黒班があるのが特徴のようですが,正面から確認していないので黒班があったかどうか,はっきりしません。
2006年8月22日
マユタテアカネ。雄は8月頃から赤くなってゆきます。雌は赤くなりません。