ハシブトガラスの過去投稿を一つにまとめました。
2024年9月22日
道沿いの小さな水路の中で,ハシブトガラスが何かをつついていました。
こちらに気づくとくわえて飛び立ったのですが,嘴からこぼれ落ちてしまいました。
見るとサワガニです。
離れたところで見ていると,降りたって,足で押さえながら食べ始めました。
むしゃむしゃ,という音が聞こえてきそうです。
10日後にも,同じ場所で採餌していました。
(片側の脚全部を取られながらも,難を逃れたサワガニ。)
2022年9月7日
●ハシブトガラス。若鳥でしょうか。くちばしは一人前に大きいのですが,何となく幼さを感じさせます。
2022年7月22日
ハシブトガラス。幼鳥でしょうか額があまり出っ張っていません。
2022年6月17日
昨日カラスに襲われた美術館の南側に,今朝もハシブトガラスがいました。南玄関ポーチの上にいます。ここに巣があるのでしょうか。写真を撮っていると,スーと降りてきて近くの木にとまりました。威嚇の鳴き声を出すわけではなく,静かです。不気味なので早々に立ち去りました。
2022年6月16日
美術館の庭で突然後からカラスに襲われました。首のあたりを引っ掻かれました。そういえば少し前に,近くの木にカラスが枝を運んでいました。巣があるようです。
2022年3月10日
木の枝にとまったハシブトガラス。道路で餌をあさっている姿ばかりを見ていると,何か新鮮に感じます。もともと森林性の鳥なので木にとまるのは当たり前なのですが。
2022年6月5日
●疎水沿いを歩いていると,急に後ろからハイブトガラスが頭をかすめて行きました。近くの木にとまりこちらを威嚇しています。
2022年3月10日
(30)木の枝にとまったハシブトガラス。道路で餌をあさっている姿ばかりを見ていると,何か新鮮に感じます。もともと森林性の鳥なので木にとまるのは当たり前なのですが。
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[写真30]ハシブトガラス
2024年8月27日
(46)水につかった疎水通路にブルーギルが打ち上げられていました。ハシブトガラスがつついています。(岡崎)
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[写真46]カラス
2020年9月14日
(23)ハシブトガラス。名前のとおり嘴が巨大だ。(岡崎)
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[写真23]ハシブトガラス
2020年8月31日
(35)上を見上げるハシブトガラス。大きなくちばしが強調されて写っている。(岡崎)
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[写真35]ハシブトガラス
2020年7月18日
(11)ハシブトガラスの幼鳥。(南禅寺)
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[写真11]ハシブトガラス幼鳥
2018年12月7日
(6)仲睦まじいハシブトガラス。今は繁殖期ではないので,つがいではないと思うのだが。
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[写真6]ハシブトガラス
2018年10月7日
(18)カキの木にとまったハシブトガラス。色づいたカキの実をねらっているのか。(九条山)
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[写真18]ハシブトガラス
2018年8月19日
(23)ハシブトガラスが何かを足で押さえつけて食べていた。(南禅寺)
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[写真23]ハシブトガラス
2018年6月19日
■1羽のハシブトガラスが,しきりに祠を気にしていた。何度も飛び立っては,戻ってきて,祠を見上げていた。(南禅寺)
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[写真34]ハシブトガラス
2014年8月22日
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[写真1]2014/8/19
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[写真2]
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[写真3]
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[写真4]
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[写真5]
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[写真6]
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[写真7]2007/2/12
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[写真8]ハシブトガラス
南禅寺の境内にいたカラスの翼に,白い羽根が混じっているのに気付きました。
左右対称に,風切羽の一部が白くなっています。[写真2]
これもアルビノの一種の部分白化なのでしょうか。
翼の一部が白くなっているカラスについては,以前にも書いています。[写真7](→2007/2/12,→2006/12/6)
その時のカラスもハシボソガラスでしたが,今回もハシボソガラスです。
このあたりでは,ハシボソガラスとハシブトガラスの両方を見かけます。
しかしハシブトガラスよりは,ハシボソガラスのいる範囲は限られています。
ハシボソガラスは,開けた空間のある岡崎公園や,南禅寺のあたりでは見かけますが,九条山の周辺では見かけません。
岡崎公園にいるカラスでも,ごみ箱をあさっているのはハシブトガラスです。
松原始著『カラスの教科書』(2013年)には,ハシボソガラスとハシブトガラスの違いについて次のように書いてありました。
ハシブトガラスのくちばしは長く太くアーチ状になっている。さらに「額」に相当する部分が盛り上がっているのが外見上の特徴だが,実は羽毛を立てているだけで骨は平らである。ヘアスタイルで言えば,リーゼントとまでは言わないが,ちょっと立て気味に後ろへ流した感じ。ペタンと寝かせてしまうと誰だかわからなくなる。
ハシボソガラスは全長50センチあるかないかで,平均するとハシブトガラスよりも一回り小さい。(中略)くちばしはハシブトガラスのように曲がってはおらず,ストレートな形をしている。頭もごく普通に鳥っぼい形だ。なお,「額」もぺたんと平らだが,怒ると羽毛を逆立てることがあり,この時は頭がまん丸に見える。
[写真8]はハシブトガラスの横顔。(→2012/3/18)
[写真6]と見比べると,くちばしや「額」の形の違いがよくわかります。
このように似ているようでちょこちょこ違う2種だが,一番違うのは鳴く時である。ハシブトガラスは「カア,カア」とごく普通の「カラスの声」で鳴く。一方,ハシボソガラスは「ガー,ゴアー」としゃがれ声で鳴く。ただし,ハシブトガラスの音声は非常に多彩で,怒ったときなど「ガラララ・・・・・・」とハスキーな声を出すこともあるから要注意だ。ハシボソガラスが「カア」と鳴くことはない。
確実に見分けがつくのは鳴くときの姿勢である。ハシブトガラスは体を水平にし,頭を前に突き出し,尻尾をヒョイヒョイと振るようにして鳴く。一方,ハシボソガラスは胸をふくらませてグッと顎を引き,うつむいた姿勢から一気に頭を振り上げて「ゴアーー」と搾り出すように鳴く。声が聞こえなくても,姿勢を見ればどちらかわかる。
地上に降りた時にピョンピョン飛び跳ねるか「よいしょ,よいしょ」と大儀そうに歩くのがハシブトガラスで,脚を伸ばしてスタスタ歩き,急ぐ時は早足になるのがハシボソガラス。
なお,この2種は生息場所の好みも違っている。ハシブトガラスは森林および都市部に分布しており,農耕地にはあまり見られない。その代わり,山奥にも高層ビル街にもいる。ハシボソガラスは農耕地や河川敷に多く,大都市には多くない。いたとしても,公園のような所だ。また林縁部や疎林にはいるが,森林の連続する山奥にはいない。つまり,ハシボソガラスは開けて見通しのいい場所に住んでいる。
今回も,地面を歩きまわっている様子を見ると,スタスタと軽快に歩いていました。
ゲゲゲの鬼太郎が乗るカラスヘリコプターは,「カアー,カアー」と鳴いているところをみると,ハシブトガラスのようですね。
2013年5月4日
黒い塊が道の真ん中にうずくまっていて,ドキッとしました。
カラスの死骸です。
全身を覆った黒い羽が青光りしているのが,なんとなく不気味な雰囲気です。
嘴も眼も脚も,カラスは本当に全身まっ黒ですね。
これが黒一色でなく,もう少しカラフルな体色をしていたら,人間とカラスの関係も変わっていたかもしれないな,と思ってしまいます。
外傷らしきものは特に見当たりません。
今の時期,鳥が死んでいると鳥インフルエンザを疑ってしまいます。
先日,横浜でおきたカラスの集団死でも,最初に疑われたのは鳥インフルエンザでした。
京都新聞(4月30日)
30日午前7時55分ごろ,横浜市中区相生町の繁華街で「カラスが死んでいる」と,男性から加賀町署に通報があった。署員が調べたところ,半径約100メートルの範囲に計18羽が死んでいた。
外傷はなく,同署は毒物検査をして死因を調べる。横浜市も鳥インフルエンザへの感染の有無などを調べる。
同署によると,死骸は路上やビルの屋上に点在し,数羽集まって死んでいるケースもあった。ハトの死骸も見つかった。
5月2日のNHKオンラインでは,死んだカラスから鳥インフルエンザウイルスは検出されず,胃から殺虫剤成分が検出されたとありました。
先月30日,横浜市中区の繁華街の路上で大量に死んでいるのが見つかったカラスのうち2羽から殺虫剤の成分が検出され,警察が詳しい経緯を調べています。
カラスが死んでいたのは横浜市中区相生町のJR関内駅から北へ400メートルほどの飲食店などが建ち並ぶ繁華街で,30日の朝,通報を受けて警察が調べたところ,半径およそ200メートルの範囲の路上などでカラス23羽が死んでいるのが見つかりました。
警察によりますと,いずれも目立った傷はなく,鳥インフルエンザウイルスも検出されませんでした。このうち2羽のカラスについて横浜市衛生研究所が調べたところ,2日,胃の中から畑や果樹園などで殺虫剤として使われる「シアノホス」の成分が検出されたということです。
これまでのところ,付近にシアノホスを使用している場所はないということで,警察はカラスが摂取した経緯を詳しく調べています。
日本で日常的にみられるカラスには,ハシボソガラスとハシブトガラスの2種類がいます。
名前のとおりハシブトガラスは嘴が太く,ハシボソガラスは細いのが特徴です。
このカラスはハシブトガラスです。
[写真4]は電線にとまっていたハシブトガラス。(→2012年3月18日)
道の真ん中に放置しておくわけにはいかず,落ちていた木の枝で,道の端っこへ押しやりました。
木の葉をかけて……合掌。
2012年3月18日
ハシブトガラスが,サクラの木に生えたキクラゲをつついていました。
カメラを向けると,引き抜いたキクラゲを口にくわえて,飛び立ちました。
近くの電線にとまり,こちらをうかがっています。
木の実を食べる鳥は多いですが,木に生えているキノコを採って食べるとは,カラスというのは本当に何でも食べるのですね。
日本で一般的にいうカラスには,ハシブトガラスとハシボソガラスの2種類がいます。
それぞれを漢字で書くと「嘴太鴉(はしぶとがらす)」「嘴細鴉(はしぼそがらす)」。
くちばしが太い種類がハシブトガラス,細い種類がハシボソガラスです。
ハシブトガラスはもともと森林性のカラスで,「カー,カー」と澄んだ声で鳴きます。
一方,ハシボソガラスは開けた環境を好む草原性のカラスで,「ガー,ガー」と濁った声で鳴きます。
昭和30年代,40年代ころまでは,全国的にハシブトガラスよりもハシボソガラスの方が多かったそうですが,現在では都市部でハシブトガラスが増えすぎて問題化しています。
町内で見かけるカラスもハシブトガラスばかりです。
といっても,九条山周辺は山なので,もともとハシボソガラスはいなかったのではないかと思います。
10年ほど前に,ご近所のお婆さんがゴミ置き場に寄ってくるカラスを見て,この頃はアメリカガラスが増えて困ると言っていたのを思い出します。
アメリカガラスは,意地汚く,何でも食べるのだそうです。
アメリカガラスというのは「ハシブトガラス」のことを言っているようです。
「ハシブトガラス」を「アメリカガラス」と呼ぶ例があるのか,ネットで調べてみましたが見つけることはできませんでした。
(「アメリカガラス」というカラスは実際にアメリカにいて,ハシボソガラスに似た北米ではもっとも一般的なカラスらしいです。)
ハシブトガラスはハシボソガラスよりも体が大きくて,くちばしも大きく,額が出っ張っているので,つるりとした東洋人的な風貌のハシボソガラスに対して,欧米人的風貌であるとはいえます。
私は,ハシブトガラスの横顔を見ると何となくグラマン戦闘機を連想してしまうので,アメリカガラスとはよく言ったなと思いますが,ただアメリカガラスを意地汚いことに結び付けることには,鬼畜米兵的な悪意を感じてしまいました。
『山渓カラー名鑑 日本の野鳥』(1996年)には,ハシブトガラスについて次のように書いてあります。
ハシボソガラスとともに全国に広く分布するが,主な棲息場所はやや違っており,林の続いている所にはハシブトガラス,木立ちの点在する農村部にはハシポソガラス,市街地や都市部にはハシブトガラスという棲み分けの傾向が見られる。市街地などでは人間の出すゴミを主要な餌にしており,ゴミ処理場などには特にたくさんの個体が集まる。もともと雑食性で,動物の死体を好んで食べるほか,鳥の卵や雛をとったり,弱った鳥やけものを襲ったりし,また木の実なども食べる。餌を物陰に貯える性質がある。繁殖期にはつがいで生活し,縄張りを持つ。高い木の梢に小枝で椀形の大きな巣を作る。古巣を修理して使うことも多い。産卵期は3~6月,卵数は3~5個,抱卵日数は19~20日位,巣立ちまでの日数は30~35日位である。巣立ち後も長期にわたって家族群で生活する。非繁殖期には数羽~数十羽の群れで行動し,竹やぶ,よく茂った林などに集団ねぐらを持つ。
2004年11月29日
美術館の避雷針にとまるハシブトガラスと朝空に残っていた月。少し欠け始めていますが,大きな月です。今月の満月は27日午前5時でした。数日前,仕事の帰り道に丸い月が出ていたので,ああ満月だなと思っていたら,もうかなり欠けています。思えば満月と言うのは一瞬のことなのですね。
2004年6月7日
南禅寺山門前のマツの木にハシブトガラスの巣がありました。見上げていると,オスが降りてきて近くの枝に止まりました。威嚇の声をあげています。巣にはかなり大きくなったヒナがいるようです。カラスは4,5月に産卵し,6,7月にヒナが巣立ちします。子育て中のカラスは凶暴で人を襲うこともあります。