モンキアゲハの過去投稿を一つにまとめました。


2024年9月28日

自宅前の道に大きな黒いチョウが横たわっていました。
死んでいるわけではないのですが,飛べないようです。

見るとモンキアゲハで,翅の一部が欠けています。
鳥に襲われたのでしょうか。

モンキアゲハ(♀表面)
モンキアゲハ(♀表面)[ in on ]
モンキアゲハ(♀裏面)
モンキアゲハ(♀裏面)[ in on ]
モンキアゲハ(♀裏面)
モンキアゲハ(♀裏面)[ in on ]

北隆館『日本昆虫図鑑』(1956年)には,モンキアゲハについて次のように書いてありました。

 體は黒色,翅の地色は褐黑色,前翅の基部及び外縁に淡色の鱗粉を散布する。後翅は中央に大きな淡黄色の紋があり,内縁角に暗赤色弦月斑を有する。裏面は表面より淡色,前翅外縁並に中室の白鱗は密で横條をなす。後翅中央の大紋は殆んど白色,外縁各室には橙黄色弦月斑がある。雌は後翅の表面外縁に暗赤色の弦月紋を列生する。5月中旬頃より発生し本州(東京以南)・四國・九州・琉球臺灣等に産するが臺灣のものは小形で亜種を異にする。東京に於ては7,8月頃高尾山に産するが,個體數少く飛翔は甚だ迅速で採集し難い。また鎌倉附近伊豆半島等には少くない。翅の開張110-140mm。蛹で越年すること他のアゲハと同様。幼蟲は柑橘類の葉を食害する。

・體は黒色,翅の地色は褐黑色

モンキアゲハ(♀裏面)
モンキアゲハ(♀裏面)[ in on ]

・前翅の基部及び外縁に淡色の鱗粉を散布する

モンキアゲハ(♀前翅・表面)
モンキアゲハ(♀前翅・表面)[ in on ]

・後翅は中央に大きな淡黄色の紋があり,内縁角に暗赤色弦月斑を有する

モンキアゲハ(♀後翅・裏面)
モンキアゲハ(♀後翅・裏面)[ in on ]

・裏面は表面より淡色,前翅外縁並に中室の白鱗は密で横條をなす

モンキアゲハ(♀前翅・裏面)
モンキアゲハ(♀前翅・裏面)[ in on ]

・後翅中央の大紋は殆んど白色,外縁各室には橙黄色弦月斑がある

モンキアゲハ(♀後翅・裏面)
モンキアゲハ(♀後翅・裏面)[ in on ]

・雌は後翅の表面外縁に暗赤色の弦月紋を列生する
この個体は♀です。

モンキアゲハ(♀後翅・表面)
モンキアゲハ(♀後翅・表面)[ in on ]

♀であることは腹端の形状からも確認できます。

モンキアゲハ(♀腹部・下面)
モンキアゲハ(♀腹部・下面)[ in on ]

2006年5月21日

モンキアゲハ
モンキアゲハが道にとまり吸水していました。羽の紋はどう見ても白色ですが,「紋黄」の名前がついています。一説によると,標本にすると紋が黄色に変色するからだとか。シロスジカミキリの筋が,生きているときには黄色いものが,標本にすると白くなるのと逆の現象です。でもモンキアゲハを標本にしても,黄色というほどには変色しないと思うのですが。


2005年9月3日

モンキアゲハ
道に,頭のないモンキアゲハが落ちていました。後翅の赤班がはっきりしているので,雌?