イソヒヨドリの雌が地面に落ちたパン屑をつついていました。


近づくと飛び立ちましたが,餌に未練があるらしく,近くにとまりこちらを見ています。

イソヒヨドリは最近よく見かけるようになった鳥です。
個体数が増えているだけでなく,元々海辺の磯にいる鳥なので樹々の茂みに身を隠すこともなく,目につきやすいのかもしれません。
初めてイソヒヨドリを見たのは7年前の2018年です。

見慣れない鳥だなと調べてみると,本来は岸壁の多い海岸にいるはずのイソヒヨドリでした。
名前を知ってからは,やたらと目につくようになりました。
しかも美しい声で鳴き,雄だけでなく雌もさえずるのです。
『磯ひよのなく音をききぬ日の暮れに浦回急げば暗き岩場に』(中村憲吉)
『海ひよどり荒磯の岩にいてなきぬまた一つ来て鳴きにけるかも』(堤青燕)