道脇にミチタネツケバナの花が咲いていました。


花時にも根出葉がロゼット状に残っています。

雄蕊は4個です。

ミチタネツケバナは外来植物で,在来のタネツケバナが水湿地を好むのに対して,道路際などの乾いた場所を好みます。
『日本の野生植物』(2016年)には,ミチタネツケバナについて次のように書いてありました。
ミチタネツケバナC.hirsutaL.(PL.32)は,1992年に日本新産が報告されたヨーロッパ原産の帰化植物で,現在では小笠原を除き全国的に見られるようになってきている。根出葉が花時にもロゼット状に残り,茎はほとんど無毛で直立し,茎葉が少なく,その小葉は線形で根出葉の小葉とは明らかに形が異なり,花が小さく雄蕊は4個で,果柄は直立する。染色体数2n=16(2倍体)。和名の通り乾いた道ばたの裸地を好み,水没環境では発芽できないために水湿地には見られない。
