道路際から生えた木に,見慣れない花が咲いていました。
黒い花穂が直立し,葯とおぼしきオレンジ色の点が密生しています。
少し,どきっとする配色です。


調べると,イタチハギという外来種でした。
『日本の野生植物』(2016年)には,イタチハギについて次のように書いてありました。
北アメリカ原産の落葉低木。日本各地で平地や山地の裸地や道ばたや裸地などに帰化し,群生することも多い。総状花序に花は多数密集してつき,濃紫色,旗弁があって翼弁と竜骨弁を欠く。豆果は扁平な狭楕円形で長さ5~8mm,表面に多数の蜜腺がある。染色体数2n=(38),40。イタチハギ属Amorpha L.は15種を含む。イタチハギ連Amorpheaeは8属よりなり,分子系統解析の結果,ツルサイカチ連の姉妹群とされる。
・総状花序に花は多数密集してつき

・旗弁があって翼弁と竜骨弁を欠く
花を拡大して見ると,雄しべと雌しべの束を,濃紫色の花弁が一つに束ねたような独特の形をしています。
この花弁が旗弁のようです。





