コウガイビル類の過去投稿を一つにまとめました。


2026年5月28日

雨上がりの朝、オオミスジコウガイビルが道を横断していました。
体長は40cmほどです。

オオミスジコウガイビル
オオミスジコウガイビル[ in一切経谷町 on2026/5/28 ]
オオミスジコウガイビル
オオミスジコウガイビル[ in一切経谷町 on2026/5/28 ]
オオミスジコウガイビル
オオミスジコウガイビル[ in一切経谷町 on2026/5/28 ]

小枝でつつくと、体をくねらせて小さくまとまろうとしました。

オオミスジコウガイビル
オオミスジコウガイビル[ in一切経谷町 on2026/5/28 ]

オオミスジコウガイビルは外来種です。
よく似た在来種にミスジコウガイビルがいます。
見た目はどちらも黄色〜淡黄褐色の体に3本の黒い縦筋が入っていて似ていますが、サイズと頭部の形状で見分けることができるそうです。

・サイズの違い
ミスジコウガイビルは成長しても約5cm〜15cm程度と比較的小型です。
オオミスジコウガイビルは名前に「オオ(大)」とつくだけあって非常に巨大化します。一般的には30cm〜50cmほどですが、大きなものになると1メートル近くに達することもあるそうです。

・頭部の形状
ミスジコウガイビルはコウガイビル特有のイチョウ型の頭部が、体の割に横に広く平べったい印象を受けます。
オオミスジコウガイビルの頭部もイチョウ型をしていますが、体全体が長大に伸びるため、バランスとしては縦に細長く巨大な紐のように見えます。


2022年7月5日

道にオオミスジコウガイビルがつぶされていました。体の一部が切れかかっています。しかし不思議なことに1時間後同じ場所を通るといなくなっていました。コウガイビルは切断されても再生するほど生命力が強いそうです。切れかかった体でぬるぬるとどこかに這っていったのでしょうか。

オオミスジコウガイビル
オオミスジコウガイビル(at日ノ岡一切経谷町)

2022年5月27日

昨日の夜は激しい雨が降っていました。雨上がりの朝らしく,久しぶりにミスジコウガイビルを見かけました。それも2匹も。2匹目は結構長いです。オオミスジコウガイビルでしょうか。

ミスジコウガイビル
ミスジコウガイビル
オオミスジコウガイビル
オオミスジコウガイビル

2021年8月17日

(6)~(7)ミスジコウガイビルが地面を這っていました。体長は約23cm。背面に3本の縦線があるのでミスジ(三筋)と呼ばれています。(九条山)

  • ミスジコウガイビル
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    [写真6]ミスジコウガイビル
  • ミスジコウガイビル
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    [写真7]ミスジコウガイビル

2021年7月6日

(16)黄色い紐のような生き物が道を這っていました。外来種のオオミスジコウガイビルです。体長30cmほど。(九条山)
 ■オオミスジコウガイビルについて→2007年7月10日

  • オオミスジコウガイビル
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    [写真16]オオミスジコウガイビル

2020年9月14日

(22)コウガイビルが這っていた。体長約11cm。(インクライン)
 ■コウガイビルについて→2014年11月12日


2020年5月17日

(3)道をコウガイビルが横切っていた。体に3本の筋がある。体調20cmほど。大きいような小さいような。この大きさは,在来種のミスジコウガイビルか外来種のオオミスジコウガイビルかどちらだろう?(九条山)
 オオミスジコウガイビルについて→2007年7月10日

  • ミスジコウガイビル
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    [写真3]ミスジコウガイビル

2018年6月30日

■雨上がりの朝,続けて2匹,オオミスジコウガイビルを見かけた。(インクライン)
 オオミスジコウガイビルについて→2007年7月10日


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    [写真60]オオミスジコウガイビル

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    [写真61]オオミスジコウガイビル

2014年11月12日

コウガイビルが塀を這っていました。[写真1]
コウガイビルといえば,近頃は体長1mにもなる外来種のオオミスジコウガイビルの方が有名ですが,これは在来種のクロイロコウガイビルです。
この個体の体長は約4cm。

コウガイビルは体の腹面中央に口があるそうで,一度どういう風になっているのか見たいと思っていました。
持って帰って調べてみることにしました。
ひとまずシャーレに入れて,翌日にじっくりと観察するつもりでした。
ところが翌朝見てみると,シャーレは空で姿が見当たりません。
夜の間に逃げだしたようです。

シャーレには蓋をしていました。
前日の夜に見たときには,コウガイビルは蓋との隙間を抜けだそうと何度も頭を入れることを試みていましたが,隙間が狭くてあきらめたようにみえていました。
蓋は縁にぴったりと接していて,シャーレとの間に隙間はほとんどありません。
どうやって抜けだしたのか不思議です。

コウガイビルはヒルという名前がついているものの,動物の血を吸う環形動物のヒルとは別の生き物です。
平凡社『世界大百科事典』(2007年)には,コウガイビルについて次のように書いてありました。

扁形動物門渦虫綱コウガイビル科 Bipalidae の動物の総称。陸上生活をするウズムシ類で,コウガイの名は,頭部の形が日本髪の笄(こうがい)の形に似ていることから生じている。

頭は扁平で横に半月形に伸び(いわゆる笄の形で),頸部は細い。多数の眼点が頭部や頸部の縁に沿って並んでいるが,肉眼ではわからない。ロは腹面の中央にある。おもに夜間に活動するが,比較的高温高湿の時期には昼間でも地上や石の下,温室内などをゆっくりはっているのをみかける。はった跡には粘液がつき,体に触れると数片に切れて(自切)扱いにくい。

[写真3][写真4]は,外来種のオオミスジコウガイビルです。(→2007年7月10日
写真を捜すために2007年7月フォルダの画像をスクロールさせていると,別のコウガイビルらしきものの写真を発見しました。[写真5][写真7]
体長約9cmで体に1本の黒い筋があります。
一見コウガイビルのなかまに見えるのですが,頭が半円形に広がっていません。
何なのでしょうか。
とりあえずアップしておきます。


2010年7月18日

  • コウガイビル
  • コウガイビル
  • コウガイビル
  • コウガイビル
  • コウガイビル
  • コウガイビル

コウガイビルです。
[写真1][写真2]は,7月1日に道を横切っていたもの。
[写真3][写真4]は,7月15日に壁を這っていたもの。
どちらも,梅雨の雨が降った翌朝です。
両者は頭の色が異なるのですが,どちらもクロコウガイビルではないかと思います。
体長8cmほどでした。

[写真5][写真6]は,3年前に撮影したオオミスジコウガイビルです。(→2007年7月10日
オオミスジコウガイビルは近年全国各地に棲息域をひろげている外来種で,こちらは大きなものでは体長1mにもなるそうです。

コウガイビルは「ヒル」という名がついていますが,ヒルの仲間ではありません。
ヒルのように動物の血を吸うこともなく,無害な生き物です。

平凡社「世界大百科事典」にはコウガイビルについて,次のように書いてありました。

渦虫(かちゅう)綱コウガイビル科Bipaliidaeに属する扁形動物の総称。頭が半円形で,くびが急に細くなっているようすが,昔の髪にさした笄(こうがい)に似ているところからこの名がある。またヒルという名がついているが,環形動物のヒルとは異なる。体は細長くて扁平。体長はふつう5~10cmであるが,長いものでは80cmにもなる。

頭葉部の全辺縁と頚部(けいぶ)の両側に無数の小単眼が並んでいる。口は腹面中央よりやや後方にあり,生殖孔は口と尾端との間に開いている。雌雄同体。森林の石の下や湿気の多い場所にすみ,梅雨のころに道や庭,台所などにも現れる。体から透明な粘液を出しながら移動するのではった道筋が光っている。とくに害を与えるものはない。

頭部の縁には「小単眼が並んでいる」とあります。
カメラを近づけると頭を持ち上げて,こちらを向いたので,目には見えませんが確かに眼があるようです。

名前の由来となった笄(こうがい)は,現在では忘れさられたものの名前の一つですが,江戸時代には櫛(くし),簪(かんざし)とともになくてはならない髪飾りでした。
服装文化協会編『服装大百科事典』(1976年)には,笄について次のように書いてありました。

髪飾に使われる笄は,江戸時代にはいって行なわれたもので,もっぱら婦人用であった。江戸時代になって,従来の垂髪(たらしがみ)を巻いたり,結ったりするようになると,髪掻き用として,まず細長い板状の笄が出来た。長方形のものもあるが,多くは角をまるくして箆(へら)状になりやがて両端をややふくらませたものが出来て,笄髪・椎茸髷(しいたけまげ)・丸髷などに便となった。

のち棒笄の両端にそりができて便利になり,中央が極端に細くなって,杵(きね)形となり,次に,それが抜き差しできるように工夫されて,髪をあらかじめたはねて,両側からさし込んでとめることができるようになった。

この笄の一種に中差(なかざし)と呼ばれる一端が耳掻き状になったものが出来て,髷の中にさした。髪の後からさすのを後差し,前からさすのを前差しと呼んだ。ともに中差しよりも短い。耳掻き付きの笄は,江戸時代の貞享年間(1684~87)ごろから一般に行なわれだした。

元来,笄は簪のように脚が割れていないのが原則であるが,中には簪への移行形式のように見える足が2本に割れて密着していたり,また割れたように見せるために縦に筋を引いたものもある。笄は髪型にもよるが,中・前・後ろにさすほかに,中差しを何本も放射状にさす場合もあり,その最も著しいのが遊里の太夫であった。

同書に掲載されていた各種笄の図
笄の図
上から2番目のものが中差と呼ばれるものです。
他の笄はコウガイビルの形とは全然似通っていないので,コウガイビルの名は中差の形から来ているようです。

中差は中差簪とも呼ばれ,露木宏著『日本装身具史』(2008年)には簪の項に解説が載っていました。

天保頃から江戸末期の嘉永にかけて,もう一種,両天簪とは違うタイプの笄のように用いられた簪があった。中差(なかざし),または中差簪と呼ばれるもので,耳掻きの付いた一本脚の髪飾りで,脚が太くしっかり作られているのが特徴。普段は笄の代わりとしてこの中差を用いることが多かった。


2007年7月10日

  • オオミスジコウガイビル
  • オオミスジコウガイビル
  • オオミスジコウガイビル
  • オオミスジコウガイビル

インクライン近くの砂利道にオオミスジコウガイビルがいました。
なぞの地球外生物として,一部で都市伝説化している生き物です。
この個体は30~40cmですが,1mに達するものもいるそうです。

平凡社「世界大百科事典」にはコウガイビルについて,次のように書いてありました。
『渦虫(かちゅう)綱コウガイビル科Bipaliidaeに属する扁形動物の総称。頭が半円形で,くびが急に細くなっているようすが,昔の髪にさした笄(こうがい)に似ているところからこの名がある。またヒルという名がついているが,環形動物のヒルとは異なる。体は細長くて扁平。体長はふつう5~10cmであるが,長いものでは80cmにもなる。』

『頭葉部の全辺縁と頚部(けいぶ)の両側に無数の小単眼が並んでいる。口は腹面中央よりやや後方にあり,生殖孔は口と尾端との間に開いている。雌雄同体。森林の石の下や湿気の多い場所にすみ,梅雨のころに道や庭,台所などにも現れる。体から透明な粘液を出しながら移動するのではった道筋が光っている。とくに害を与えるものはない。』

口は当然,頭にあると思っていましたが,お腹にあるようです。
早川いくを著「へんないきもの」には,食事風景について次のように書いてありました。

『食物はミミズやナメクジである。じたばたと暴れるミミズに,別れないワとすがる女のように絡みつき,こんがらがったヒモのようになって相手を拘束すると,腹部にある口から咽頭部を露出させ,消化液で相手を溶かしてすすりあげてしまう。ちなみに口は肛門も兼用している。』

コウガイビルにはいくつかの種類がありますが,特別大きくなるものは外来種のオオミスジコウガイビルです。
平凡社「世界大百科事典」コウガイビルの項の最後に,
『これらのほかに最近,東京都内ではミスジコウガイビルに似ているが,体長が80cmもある種類がときどき出現している。』とあります。
これがオオミスジコウガイビルをさしているものと思われます。

オオミスジコウガイビルは中国南部原産の外来種で,1986年に皇居で見つかったのが日本での最初の記録だそうです。
その後東京を中心に拡がり,現在では日本各地に棲息しています。