粘菌の過去投稿を一つにまとめました。


2026年6月30日

落葉の上に粘菌(ススホコリ)の塊がありました。
子実体形成から少し時間が経っているのか、黄色みが薄れて白っぽくなっています。

ここ数日雨が降り続いていました。
晴れ間を見て生息場所から這い出してきたようです。

ススホコリ
ススホコリ[ in一切経谷町 on2026/6/29 ]
ススホコリ
ススホコリ[ in一切経谷町 on2026/6/29 ]
ススホコリ
ススホコリ[ in一切経谷町 on2026/6/29 ]

2022年8月20日

●マツの切株に黄色い塊が付着していました。粘菌(ススホコリ)の子実体です。雨が続き昨日は久しぶりの晴れ間だったので,変形体が這い出し子実体を作ったようです

粘菌(ススホコリ)
粘菌(ススホコリ)(at南禅寺福地町)
粘菌(ススホコリ)
粘菌(ススホコリ)(at南禅寺福地町)

2021年8月25日

(40)マツの切り株に粘菌(ススホコリ)の子実体がありました。すこし色あせています。(南禅寺)


2020年10月6日

(17)マツの切り株に粘菌(ススホコリ)の子実体。(南禅寺)

  • 粘菌(ススホコリ)
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    [写真17]粘菌(ススホコリ)

2020年9月22日

(20)マツの切り株にふさふさした毛のようなものが生えていた。調べたら,粘菌の一種ムラサキホコリの子実体だった。(南禅寺)


2020年9月3日

(8)マツの切り株に粘菌(ススホコリ)の子実体。(南禅寺)


2020年8月25日

(24)マツの切り株にススホコリ(粘菌)の子実体ができていた。(南禅寺)


2020年6月17日

(5)マツの切り株に粘菌(ススホコリ)の子実体が出ていた。(南禅寺)


2020年6月4日

(9)マツの切り株に粘菌(ススホコリ)の子実体が出ていた。(南禅寺)


2018年7月12日

(21)マツの切株にススホコリの子実体。黒い液体は何?(南禅寺)


2018年6月19日

■マツ切り株の根に粘菌の子実体。ススホコリだろうか。


2017年10月1日

・マツの切り株に出ていた粘菌。接写すると,虫ピンのような子実体が密集していた。名前不明。(南禅寺)


2017年9月19日

・落ち葉の上に粘菌。(九条山)


2017年8月11日

・マツの切り株にいた粘菌(子実体)。ススホコリか?

  • 粘菌
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    [写真10]粘菌

  • 2017年5月9日

    ・落ち葉の上に,黄色い粘菌の子実体。ススホコリ?(九条山)

    • 粘菌
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      [写真13]粘菌(ススホコリ?)

    2016年7月15日

    ・マツの切り株に黄色の粘菌。ススホコリか。[写真14]


    2014年7月9日

    シイの切り株に,小さな白い,玉房のようなかたまりがたくさん付いていました。
    腐った木に棲む原生粘菌の一種であるタマツノホコリの子実体です。
    その夜に降った雨のせいか,翌朝にはなくなっていました。[写真]

    タマツノホコリはツノホコリの変種の一つとされています。
    平凡社『日本変形菌類図鑑』(1995年)には次のように,書いてありました。

    ツノホコリ Ceratiomyxa fruticulosa (Muell.) Macbr∴ C. mucida (Pers.) Schroet.
    担子体は群生,樹状,若いときは透明,のち乾燥して白色または黄色,高さ約10mmまで。胞子はほぼ透明,卵形,楕円形または亜球形,10~13×6~7μm。変形体は透明から白色または黄色。

    子実体がはちの巣状の球形の型を,変種タマツノホコリ var.porioides (Alb.& Schw.) A.Listerとよび,独立種として扱われることもある。

    発生:春から秋,腐った木の上にふつう,まれに生木の樹皮上。世界的広布種。腐った木を湿室培養すると,ふつう最初に出現するので,野外での変形菌の採集時期の目安にすることができる。

    上記の図鑑ではツノホコリ属について「この類を原生粘菌のなかまとする見解もある」と記されているものの,変形菌の一つとして扱っています。
    現在ではツノホコリのなかまは変形菌ではなく,原生粘菌として扱われているようです。
    川上新一著『森のふしぎな生き物 変形菌ずかん』(2013年)には,次のように書いてありました。

     変形菌に似た生きもののグループには, 「原生粘菌類」, 「細胞性粘菌類」があります。これに,変形菌のグループである「粘菌類(変形菌類・真正粘菌類)」を加えた, 3つのグループが広い意味での「粘菌類」とされています。
     ツノホコリのなかまは,以前は「変形菌」のグループでした。しかし,長い間「ほかの変形菌とはかなりちがうな」と研究者の間では思われていました。研究者たちが変形菌とのちがいを感じていた一つは,胞子を入れる袋である子嚢をつくらないということです。では,ツノホコリのなかまがどこに胞子をつくるのかというと,子実体の外側です。小さな突起をたくさんつくってその上に胞子ができます。
     さらに奇妙なのは,子実体全体が湿った状態から乾いてしまうと,大幅に縮んでしまうことです。変形菌ではそのようなことはありません。なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
     それは,子実体がゼラチン質でできているからです。ツノホコリのなかまは,水分を含んだ状態ではとてもきれいです。しかし,標本にすると水分を保つことができず縮んでしまうので,どうも見栄えがよくありません。
     このようなほかの変形菌とのちがいは,最近のDNAを調べた結果で裏づけられました。つまりツノホコリのなかまは変形菌のグループではなく,いわゆる「原生粘菌類」というグループに入れられることになったのです。

    「子実体全体が湿った状態から乾いてしまうと,大幅に縮んでしまう」というのは,確かにそうです。
    写真を撮るために,子実体の一部を木片ごと切り取って持ち帰ったところ,翌日には縮んで小さくなっていました。
    [写真]は,採取して3日後に写したものです。
    小さくなって,木片にへばりつくようにくっ付いています。

    「粘菌」は「変形菌」ということもありますし,別に「原生粘菌」「細胞性粘菌」というものもあって,何かややこしいですね。
    「粘菌」を「変形菌」と呼ぶようになった経緯について,『日本変形菌類図鑑』(1995年)には,次のように書いてありました。

     細胞性粘菌は1869年にはじめて世に紹介された生物群で,当初は変形菌のなかまと考えられていた。しかし, 1884年に変形体を作らないという決定的な違いが見つかった。そこで,両者を区別するために以前から粘菌とも呼ばれていた変形菌に”真性粘菌”,新しく見つかった粘菌に”細胞性粘菌”という名前がつけられた。ところが,最近の日本では細胞性粘菌の研究者が急増したために粘菌といえば細胞性粘菌を指す傾向にある。そのため,真性と冠されながら,誤解を避けるために真性粘菌は変形菌とよばれるのがふつうである。母屋を乗っ取られた感があるが,時代の流れであろうか。しかし,これはあくまでも日本の特殊事情であることを断っておく。
     細胞性粘菌は,世界で約60種が知られている。森林や畑の腐植質に富む土壌とか草食動物のふんなどを生息場所とし,その子実体はカビの子実休に似ている。そのために,土壌菌や糞生菌の研究者は細胞性粘菌をカビとまちがえてしばしば採集しているようである。
     細胞性粘菌発見の約1世紀後,別の粘菌グループが見つかり,”原生粘菌”と名付けられた。このなかまの変形体は,顕微鏡的な大きさで成長が止まってしまい,高さが0.1mmにも満たない柄の上に1~4個の胞子をのせた子実体を作る。原生粘菌は,胞子を外生するツノホコリ属と共通する特徴をいくつかもつために,両者は系統的に近縁と考えられている。


    2014年7月7日

    マツの切り株に,鮮やかな黄色い色をした塊がついていました。[写真1]
    粘菌のようです。
    移動しているだろう思っていましたが,数日後もまだ同じ場所にありました。
    色あせて白っぽくなっています。[写真4]
    さらに数日経つと,塊は壊れて黒い中身が露出していました。[写真5]

    粘菌は動くものだというイメージがありましたが,粘菌のライフサイクルのなかで,動いているのが目撃されるのは変形体と呼ばれる時期のものだそうです。
    今の時期,成長した変形体は子孫をつくるために倒木や落ち葉の表面に移動し,子実体(しじったい)をつくります。
    黄色い塊は子実体だったのです。
    この粘菌はススホコリで,子実体は黄色い色素を含んだ石灰質でおおわれています。

    すぐ近くにある切り株で,別のススホコリが子実体をつくりはじめていました。[写真6]
    網目状にひろがった変形体にたくさんの小さなかたまりができて,スクランブルエッグのようになっています。[写真7]

    一部を切り取り,接写したのが[写真8]です。
    網目状に木片を覆った様子はまるで脳神経のようで,意思があるかのようにみえます。
    1973年に北アメリカで,このススホコリが大発生し,異星生物ではないかと大騒動になったことがあるそうです。
    平凡社『日本変形菌類図鑑』(1995年)に,次のように書いてありました。

    ススホコリは子実体形成の前に,しばしば生息場所からかなり離れたところまで這っていくことが知られている。この変形菌が1973年の春に北アメリカで起こした事件は有名である。例年になく高い湿度の影響で大発生した変形体が,子実体を作る場所を求めて突然人目につくところに次々出現した。なかには電信柱に上る変形体もあり,異星生物が地球を征服に飛来してきたと思った住民を恐怖におとしいれた。鮮黄色の大きい塊があちこちに出現し,それらがどうも動いているようだとわかったときの住民の驚きは充分に想像がつく。

    ススホコリについては,次のように書いてありました。

     子実体は着合子嚢体型または屈曲子嚢体の累積した型,高さ約3cm,長さ約10cmまで,ときにずっと大きくなる。皮層は黄色でときに欠ける。擬細毛体は黄色。連結糸は無色で管状。石灰節は紡錘形で小さく,白色。胞子は反射光で暗褐色,細かいいぼ型,球形,卵形または楕円形,直径7~9μmまたは7×9μm。変形体は黄色。本種やシロススホコリは真菌 Nectriopsis violacea に汚染されると紫色に変色する。石灰節が黄色い型を,変種キフシススホコリ var.flava (Pers.) R.E.Fr. という。類似種のF.licenti Buchetは,胞子がより暗色,顕著ないば型で,より大きく9~11×9μm。発生:晩春から秋,とくに夏,腐った木の上にふつう。世界的広布種。

    図鑑やネットの写真にはキフシススホコリという種類も載っていて,外観はよく似ています。
    上記の説明では,キフシススホコリはススホコリの変種で,「石灰節が黄色い型」をいうそうです。
    石灰節とは,子実体の内部にある細毛体の一部で,「内部に粒状の石灰が含まれて膨らんだ部分」をいいます。
    ということは,外観ではススホコリか,キフシススホコリかを見分けることはできないのかもしれません。
    石灰節までは確かめていないので,基本種のススホコリとしておきます。