コシアキトンボの過去投稿を一つにまとめました。
2026年7月9日
雨上がりの湿った地面に、トンボが死んでいました。
黒い体の中央に、黄白色の斑紋が目立ちます。
まだ体は柔らかく、アリも寄っていません。

コシアキトンボです。
コシアキは「腰空き」で、飛んでいるときに黄白色の部分が「腰のあたりが空いている」ように見えることからきています。
腹部先端に尾部付属器、腹部第2節に副性器があるので、♂です。


北隆館『日本昆虫図鑑』(1956年)には、コシアキトンボについて次のように書いてありました。
成熟雄は體黑色,後頭楯,額前面,腹部3·4節のみ白色を呈し,他と誤ることのない種類である。雌及び未熟雄では翅胸前面の翅前隆起の眞下,肩縫線の下方に小黄紋を有し,又側面に於て第1側縫線に沿う1條,及び後胸後側板後半は黄白を呈する。雌では腹部第2節背面の中央部と第3節の前半部のみ黄色。翅透明,全體少し煙り,緣紋黑色,翅端褐色で,後翅の基部には三角室を含む著しい黑斑を有する。腹長30mm内外,後翅40mm内外。本州·四國·九州に普通で,夏季出現し,又琉球·臺灣·朝鮮(?)·華中·華南·トンキンにまで分布する。
・成熟雄は體黑色,後頭楯,額前面,腹部3·4節のみ白色を呈し



・翅透明,全體少し煙り,緣紋黑色,翅端褐色で,後翅の基部には三角室を含む著しい黑斑を有する。

・腹長30mm内外,後翅40mm内外


2017年8月23日

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[写真1]2017/8/14
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[写真2]
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[写真3]
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[写真4]腹部の斑紋
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[写真5]胸部側面
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[写真6]頭部正面
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[写真7]頭部
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[写真8]頭部
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[写真9]翅
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[写真10]腹端の付属器
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[写真11]副性器
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[写真12]2006/8/1
九条山の石段にトンボが死んでいました。[写真1]
先ほどこの道を下った時には気づきませんでした。
アリも寄っていないところを見ると,息絶えたばかりのようです。
トンボはたいてい翅を広げたまま死んでいますね。
地面にとまっているように見えます。
コシアキトンボです。
黒い腹部の根元が、ビニールテープを巻きつけたように白くなっています。
「腰白」ではなく「腰空き」と名付けたところがユニークです。
この名前のおかげで,一度覚えるとなかなか忘れません。
(と言っても、しばらくすると「ドウアキトンボ」だったか,それとも「コシアキヤンマ」だったかなどと迷ってしまうのですが)
ミナミヤンマ・クラブ『近畿のトンボ図鑑 』(2009年)には,コシアキトンボについて次のように書いてありました。
【成虫形態】体長約4l~50mm。体色は,黒を基調とするが,腹部第3~4節に黄白色の斑紋があり,和名の由来(腰明)にもなっている。大阪では電気トンボやローソクトンボと呼ばれていた。♂は成熟すると黄色斑は白色班となる。
【生息環境】平地から丘陵地の樹陰のある池沼,淀んだ河川などに生息する。全面がコンクリートで覆われた防火用水槽や都市の公園の池などにも見られる。幼虫は池沼の沈積物の陰などに潜む。
【成虫出現期】5月下旬~10月中旬。6月から8月に多い。夏のトンボ。
この個体は,体長45mmの♂です。
♂なので、腹端には上付属器・下付属器があります。[写真10]
腹の第2,3節は,副性器があります。[写真11]
「池沼,淀んだ河川などに生息する」「6月から8月に多い。夏のトンボ。」とあります。
夏の水辺にいるトンボのようです。
この辺りでは、そんなによく見るトンボでもないと思うのですが。
2006年にも南禅寺の参道で死骸を拾っています。(→2006年8月1日)
2017年8月14日
・九条山の石段にコシアキトンボが死んでいた。30分前にこの道を下った時には死骸はなかった。

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[写真12]コシアキトンボ
2006年8月1日

コシアキトンボ(雄)が死んでいました。 黒い体の腰の部分が白くなっています。それで「腰空き」というのかもしれません。虫の名前は見た目とか,住んでいるところにちなむものが多いですが,マルタントンボという変な名前のトンボがいます。前から気になっていたので,ネットで調べてみました。マルタンとはフランスのトンボ学者の名だそうです。彼に献呈された名だとか。