雨上がりの湿った地面に、トンボが死んでいました。
黒い体の中央に、黄白色の斑紋が目立ちます。
まだ体は柔らかく、アリも寄っていません。

コシアキトンボ
コシアキトンボ[ in南禅寺草川町 on2026/7/7 ]

コシアキトンボです。
コシアキは「腰空き」で、飛んでいるときに黄白色の部分が「腰のあたりが空いている」ように見えることからきています。

腹部先端に尾部付属器、腹部第2節に副性器があるので、♂です。

コシアキトンボ(尾部付属器)
コシアキトンボ(尾部付属器)
コシアキトンボ(副性器)
コシアキトンボ(副性器)

北隆館『日本昆虫図鑑』(1956年)には、コシアキトンボについて次のように書いてありました。

 成熟雄は體黑色,後頭楯,額前面,腹部3·4節のみ白色を呈し,他と誤ることのない種類である。雌及び未熟雄では翅胸前面の翅前隆起の眞下,肩縫線の下方に小黄紋を有し,又側面に於て第1側縫線に沿う1條,及び後胸後側板後半は黄白を呈する。雌では腹部第2節背面の中央部と第3節の前半部のみ黄色。翅透明,全體少し煙り,緣紋黑色,翅端褐色で,後翅の基部には三角室を含む著しい黑斑を有する。腹長30mm内外,後翅40mm内外。本州·四國·九州に普通で,夏季出現し,又琉球·臺灣·朝鮮(?)·華中·華南·トンキンにまで分布する。

・成熟雄は體黑色,後頭楯,額前面,腹部3·4節のみ白色を呈し

コシアキトンボ(頭部正面)
コシアキトンボ(頭部正面)
コシアキトンボ(腹部側面)
コシアキトンボ(腹部側面)
コシアキトンボ(腹部下面)
コシアキトンボ(腹部下面)

・翅透明,全體少し煙り,緣紋黑色,翅端褐色で,後翅の基部には三角室を含む著しい黑斑を有する。

コシアキトンボ(翅)
コシアキトンボ(翅)

・腹長30mm内外,後翅40mm内外

コシアキトンボ(下面)
コシアキトンボ(下面)
コシアキトンボ(側面)
コシアキトンボ(側面)