ムカデの過去投稿を一つにまとめました。
2026年8月7日
クマゼミの死骸にムカデが絡みついていました。
軟らかい腹部に噛みついています。
死骸にはすでにアリも寄っていたので、クマゼミはムカデに襲われて死んだわけではないようです。
生きている虫にしか反応しないと思っていましたが、死んでいる虫も食べるのですね。



2023年9月16日
頭をつつくと,とたんに逆走をはじめました。ギアをバックに入れたように,そのままどんどん進んでゆきます。変な虫ですね。こんな風に前進,後進を自由自在に行える生き物はそんなに多くありません。
第一,どちらが頭でどちらがお尻かも,見た目からははっきりしません。両方に頭のような膨らみがあり,触覚のようなものが生えています。眼もどちらかにしかないはずですが,逆行しても見えているかのように不自由なく動き回っています。


名前を調べてみると,ジムカデの仲間のようです。
世界大百科事典(第2版)にはジムカデについて,次のように書いてありました。
唇脚綱(ムカデ綱)ジムカデ目Geophilomorphaに属する節足動物の総称。体長1~6cm。ミミズのような細長い体形で多数の足をもち,ふつう地中に生息している。褐色または朱色の頭には短い触角が1対あるが,眼は無い。胴は31以上約177の胴節からなり,各胴節に1対ずつの短い歩肢がある。体は黄色で,伸縮自在に蛇行運動をし,前進と同様に後退も自由にできる。トビムシ,ミミズ,クモなどを食べる。初夏のころに産卵し,雌は数十個の卵を抱えて保護する。
「眼は無い」とあります。体の両端に眼があるのではなく,両方にないという意外な構造でした。
確かに,頭部を見ても眼らしきものが見当たりません。「ふつう地中に生息している」ので,ミミズと同じように眼が退化しているのでしょうか。


「前進と同様に後退も自由にできる」。やはり,これが特徴の一つのようです。「地中に生息」していると,後進もできないと行き詰まってしまいますよね。
「胴は31以上約177の胴節からなり,各胴節に1対ずつの短い歩肢がある」。
胴節を数えると,63節ありました。1節から1対ずつ歩肢が出ているので,肢の数は126本になります。
(よく似るヤスデの類は1つの体節から2対の歩肢が出ています。)


最後の節の歩肢は曳航肢と呼ばれ,歩行には使用されず,触角のように動かして敵を惑わし,頭部を守る役目があります。
特にこのジムカデは最終節が膨らんで頭部のようになっているので,後ろ向きに進んでいるとどちらが頭か分からなくなります。


2022年8月2日
歩道に大きなムカデがつぶされていました。頭が赤いトビズムカデです。

2011年7月30日
家の中にムカデがいました。
頭が朱色なので,トビズムカデでしょうか。
体長は7cmほど。
トビズムカデは大きなものでは,15cm~20cmにもなるそうです。
我が家では,ムカデ退治に殺虫剤ではなく冷却スプレーを使っています。
冷却ガスを吹きかけると一瞬でムカデの動きが止まりますし,殺虫剤のように油分で周囲を汚すこともありません。
(体が無傷なので,駆除後の観察にもむいています。)
殺虫用の冷却スプレーは,バルサンの『氷殺ジェット』が最初の商品でしたが,ガスに引火する事故が続き,突然販売中止となりました。
その後,フマキラーから『瞬間凍殺ジェット』という同様の商品が販売されているので,これを使っています。
トビズムカデについて,平凡社『世界大百科事典』(2005年)には,次のように書いてあります。
オオムカデ科の1亜種で,日本で最大のムカデで休長15cmになるものがある。頭は濃褐色(とび色)で,両側に各4個ずつの単眼がある。胴節は21対の歩肢をもち,背板は黒色を帯びた暗緑色。歩肢は黄色か淡褐色。青森~沖縄に分布し,ムカデというとこれか近縁のアオズムカデS.s.japonicaをさすことが多い。
肢の数を数えてみると,「21対の歩肢」というのは,先頭の小さな肢と,最後尾の曳航肢を含めた数のようです。
曳航肢とは最終節にある尾脚で,歩行には使用されず,触角のように動かして敵を惑わし,頭部を守る役目があります。
確かに,曳航肢が動いていると,一見どちらが頭か尻尾かわかりません。
ムカデに「刺される」とも「噛まれる」とも言いますが,「刺される」という言い方には,曳航肢で「刺される」という誤解があるようです。
曳航肢には刺も何もないので,刺されることはありません。
正確には「噛まれる」で,頭部にある顎肢(がくし)で噛んで毒を注入します。
顎肢は,肢が変化したものです。
[写真2]をみると,肢と同じ形をしていて,肢が徐々に変形していったことは想像できるのですが,毒を注入する機能まで獲得するとはいうのは,不思議ですね。
2005年5月25日

朝,カーテンを開けているときにムカデに刺されました。足裏がチクリとしたので,足を振ると,ムカデがポトリと落ちました。刺されたすぐは,そんなに痛まなかったのですが,しばらくするとズキズキと痛み出し,腫れてきました。ムカデに刺されたのは初めての経験です。これはトビズムカデ。頭の牙で噛みますが,この牙は足が変形したものだそうです。
2021年5月19日
(8)歩道に大きなムカデが死んでいました。頭が朱色なのでトビズムカデです。(岡崎)
■トビズムカデについて→2011年7月30日

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[写真8]トビズムカデ


