歩道に大きなトンボが死んでいました。

ひときわ大きながっしりした体に黒色と黄色の縞模様とくれば、オニヤンマだろうと思い込んでいました。

ところが写真を撮っていると、何か違和感があります。
顔面を正面から見ると、額の部分がヘッドライトを点けたようにキラキラ光っているのです。

そういえば胸の部分にも金属光沢があります。
調べると、このトンボはオオヤマトンボでした。
よく似ていますが、オニヤンマはオニヤンマ科、オオヤマトンボはエゾトンボ科です。
オニヤンマ科とエゾトンボ科とでは、翅脈の三角室の向きが違います。
オニヤンマ科は前後翅とも同じ向きなのに対して、エゾトンボ科は前翅と後翅で向きが異なります。

オニヤンマ科は二つの複眼が1点で接しているのに対し、エゾトンボ科は広く接しています。

北隆館『日本昆虫図鑑』(1956年)には、オオヤマトンボについて次のように書いてありました。
前属の種に似るが大型頑丈である。体色は金属青緑で黄斑がある。額は金属光ある青緑で左右側面に黄斑がある。又後頭楯全体、上唇の基半、下層の中片、側片の外方は黄色。腹部金緑色、3条の黄帯がある。雄の腹部第10節背面には黄紋がある。又円錐状の突起があって著しい。雄尾部上附属器は、中央から少し後方で外方に1突起を出し、以後内屈して鈍頭に終る。翅は透明後翅後角淡く橙色を帯び、翅脈縁紋共に黒褐である。腹長50-60mm、後翅48-53mm。(旧字体を新字体へ修正)
・体色は金属青緑で黄斑がある。


・額は金属光ある青緑で左右側面に黄斑がある。又後頭楯全体、上唇の基半、下層の中片、側片の外方は黄色。


・腹部金緑色、3条の黄帯がある


・雄の腹部第10節背面には黄紋がある。又円錐状の突起があって著しい。雄尾部上附属器は、中央から少し後方で外方に1突起を出し、以後内屈して鈍頭に終る。

・翅は透明後翅後角淡く橙色を帯び、翅脈縁紋共に黒褐である。腹長50-60mm、後翅48-53mm。
