• トキワハゼ
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トキワハゼの花。下の写真は上唇をはいだところ。2本ずつ長さの違う4本の雄しべと柱頭が見えます。

「牧野新日本植物図鑑」には次のように書いてあります。
『庭や道ばたに普通にみられる一年草である。
全形サギゴケに似ているが,ほふくする枝をださない点で異る。
全体やや小形で,根ぎわの葉の間から数本の茎を直立し,高さ6~18cmとなる。
春から秋の終りまで花がみられる。
茎の先にまばらに総状花序を作り,淡紅紫色の小さな花を開く。
がくは5裂し,裂片は皮針形でとがる。
花冠は長さ1~1.2cm,下部は筒となり深く2裂して唇形,上唇は鈍頭で浅く2裂し,下唇は大きく先は3裂し,中央は2列にもりあがって黄色である。
2本づつ長さの異なる4本の雄しべをもつ。
果実は小さく球形のさく果で,がくに包まれている。』

名前の由来については『春から秋までいつも花を開いているので常盤ハゼの名がある。』とあります。どうしてハゼというのかについては触れられていません。