ヤブツバキの花。よく知られているように,ツバキの花が散るときには花の形を保ったまま,ぽとりと落ちます。これは5枚の花びらの元の方がくっ付き,筒状になっているためです。
牧野富太郎植物記によると『つつ状の花はふつう合弁花とよび,花びらのようにさけている上部を裂片とよびますが,このツバキの花だけは例外で,ツバキの花は合弁花ではなく,離弁花(花びらが一つ一つはなれている花)のほうに入れられています。というのは,合弁花とは,花びらが側面でくっついているものをいうからです。ツバキの花はこれとことなり,花びらが前後にくっついているからです。』とあります。
- [写真1]
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