• アケビ
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アケビの花が咲いていました。 上の写真が雌花,下が雄花です。アケビは同じ木に雄花と雌花がつきます。

牧野新日本植物図鑑によると,
『4月頃,新葉とともに開花し,短枝の葉の間から有柄の短い総状花序を出して下に垂れ,柄のある淡紫色の花をつける。雌雄同株で,1花穂の中に小形で多数あるおばなと,大形で少数のめばなとが混ざっている。ふつうは花弁はない。がく片は3個,卵円形または円形,内側がくぼみ,やや多肉質。おばなにはおしべ6個があり,めしべの痕跡がある。めばなには粘性の柱頭のある短かい円柱形の心皮が3~6個あり,不稔のおしべがある。』とあります。

雄花にはめいしべの痕跡,雌花にはおしべの痕跡があるということは,元々は両性花だったものが進化して雄花,雌花になったものと考えることができます。それにしても,派手な花びらもなく,蜜も分泌せず,虫を引き寄せる工夫はしていないように見えるのですが,何が花粉を媒介しているのでしょうか。