水路に大きなニシキゴイが死んでいました。冷たい流れのなかにひっかった,鮮やかな色合いの身体がひどく違和感を感じさせます。水は疎水から来ているので,このコイも疎水から流れてきたものと思われます。
死因は何でしょうか。コイヘルペス? 今はコイが死んでいると,最初にコイヘルペスウイルスの感染を疑ってしまいます。少し前の「錦鯉の飼い方」的な本には「コイヘルペス」などという言葉は全く出て来ないのですが。いつの間にこんな事になったのでしょうか。
コイヘルペスウイルスが最初に確認されたのは1997年のイスラエルだそうです。その後,あっという間に世界中に拡がり,日本でも2003年10月に霞ヶ浦での養殖鯉の大量死が発生しています。京都でも,広沢池や庭園の池のコイからコイヘルペスウイルスが検出され,一時期大騒ぎになりましたが,今はあまり話題になりません。しかし予防法や治療法が確立されたわけではないので,鳥インフルエンザウイルスと同じで,何か不気味なものを感じます。
- [写真1]
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