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ホウチャクソウ

2007年5月10日
  • ホウチャクソウ
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  • 南禅寺の宝鐸
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ホウチャクソウの花。
花びらが散ると,長い花柱がよく目立ちます[写真2]。

ここに咲いているホウチャクソウは自生のものとばかり思っていましたが,植えられたものであることを最近知りました。環境が適しているのか,かなり増えています。

名前の由来について,「牧野新日本植物図鑑」には次のように書いてありました。
『宝鐸草の意味で下垂して狭鐘状をしている花の姿を寺院の軒や五重塔などの軒に下がっている風鈴に似た宝鐸にたとえた。』

[写真3]は南禅寺法堂の軒下に下がっている宝鐸です。筒状をした花被のかたちばかりでなく,花柱の先端が3つにわれた形も宝鐸の舌(ぜつ)の形にによく似ています。

「宝鐸(ほうちゃく)」について「日本国語大辞典」には次のように書いてありました。
『寺院の堂塔の四隅の軒などにつるして飾りとする大きな鈴。・・・』
使用例として,『仮名草子・東海道名所記-1「五重の塔は,<略>宝鐸(ホウチャク)風にうごきてとをく聞こゆ」』とあります。私は宝鐸が鳴っているのを聞いたことがないのですが,昔は実際に音が出ていたのでしょうか。

(2007/5/12 追記)
宝鐸の中がどうなっているか,下から写してみました[写真4]。この構造では,どんなに風がふいても鳴ることはないですね。

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