陸橋のフェンスにからみついているトケイソウに花が咲き,実も付いていました。[写真1][写真5]
実を2つに切ってみると,中身は空っぽです。[写真2]
トケイソウは英名でパッションフラワー。その実はパッションフルーツと呼ばれ食用になります。
トケイソウの仲間にはたくさんの品種があり,果実栽培用の品種もいろいろあるようです。
「朝日百科 世界の植物」には次のように書いてありました。
『クダモノトケイソウ P.edulis はブラジル南部に自生し,世界中の温暖な地域で広く栽培される。果実は長さ6センチほどの球形または卵形で,和名のとおり,生食もされるが,主にジュースの原料となる。トケイソウの仲間では,ほかにも数種が果実の利用を目的に栽培され,野生を加えると40種ほどが食用にされる。それらは「パッション・フルーツ」と総称され,なかでも大形で長さ20~30センチにもなる果実を産するオオミノトケイソウ P.quadrangularis やミズレモン(ウオーター・レモン) P.laurifolis は,広く栽培される。とくに前者は多汁で風味がよい南西諸島で野生化したホホズキトケイソウ P.foetida の果実は小さいが,食べられる。』
お店で売っているパッションフルーツと比べてみました。[写真3]
このパッションフルーツは大きさからしてクダモノトケイソウンのようです。
半分に切ってみました(皮は結構硬いです)。[写真4]
オレンジ色のゼリー状をした果肉のなかに黒い種子がたくさん入っています。
パッションフルーツを食べるのは初めてなので,どこを食べればよいのかわかりません。
とりあえずスプーンで,果肉を種ごと食べてみました。
スプーンを差し入れただけで果汁があふれ出てきます。
生食用よりもジュース用として利用されることが多いのがうなずけます。
この甘酸っぱい濃厚な味はどこかで味わった感じがします。
生のフルーツとしてはまだ一般的ではないですが,加工されたものは広く出回っていて,既に馴染みのある味になっているようです。
今年6月10日の日記にもトケイソウの花をとりあげ,「時の記念日」(6月10日)の頃に咲くと書きましたが,秋にも花が咲くのですね。
6月に咲いていたトケイソウを見にいったら花は咲いていませんでした。
熱帯では1年中,日本では夏から秋に開花するそうです。