• ヒメウズ
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ヒメウズの実が割れて種が見えています。[写真1]

[写真2]は,割れる前の実。
3個の袋果がついていますが,袋果が4個ついているものもありました。
ヒメウズの雌しべの数は一定していないので,袋果の数にもばらつきがあります。

[写真3][写真4]はヒメウズの花。
一見,白い花びらのように見えるものは萼です。
萼の内側で黄色い筒状になったものが花びらです。

花の構造を調べようと花を探したのですが,さすがにもう咲いていませんでした。
[写真5]は,昨年3月2日に撮った花の写真です。
触っていたら萼も花びらもパラパラと取れてしまい,雄しべ,雌しべがよく見えます。
散る間際だったのでしょうか。

「朝日百科 植物の世界」には,ヒメウズについて次のように書いてありました。

ヒメウズSemiaquilegia adoxidesは1属1種で,日本の関東地方以西,朝鮮半島,中国の暖帯の道端や石垣の間などに見られる。トリカブト(鳥頭うず)に似ているが,小型なので「姫鳥頭ひめうず」。属名は,オダマキに似るが小さくて花が目立たないことにちなむ。

春,塊茎(かいけい)から細く分岐する茎を伸ばし,先に直径約5ミリの白い花を数個つける。初夏,果実をつけると地上部は枯れる。花弁は短い柄があり,基部は筒状で,嚢状(のうじょう)の短い距がある。距のないアクィレギア・エカルカラタと比べると,ヒメウズの花は非常に小さく,輪生状態は不完全で,雄しべ,雌しべが退化した膜状の鱗片や雌しべの数は少なく,数も一定していない。