動物園南の疏水にカワセミがいました。[写真1]
昨日はすぐにこちらに気づいて逃げてしまったので,今日は体を隠して,手だけを伸ばして撮りました。

2009年2月にも,同じ場所でカワセミを撮っています。[写真2](→2009年2月21日
写真を見ると,同じ個体に見えます。
しかし残念ながら,野生のカワセミの寿命は2年程度と言われていて,4年も経っているので同一個体ということはないようです。

カワセミの雌雄は,くちばしの色で見分けることができます。
両方とも,くちばしの上下が黒色なのでオスです。
平凡社『日本動物大百科 第4巻 鳥類Ⅱ』(1997年)には,カワセミの雌雄の違いについて次のように書いてありました。

雌雄の羽色は同じだが,メスの成鳥は上くちばしが黒で下くちばしが赤く,オスの成鳥では上下とも黒い。ただし,オス成鳥で下くちばしの基部が赤みがかかるものや,メス成鳥で下くちばしの大部分が黒い個体も観察されている。幼鳥は全体に色が鈍く,胸や足が黒みがかかる。巣立ったばかりの幼鳥のくちばしは上下とも黒く,成鳥に比して短く先端が白い。

カワセミの寿命が2年ということは,人間の寿命80年のうちには,カワセミは40世代経ることになります。
そう思うと,人間という動物はつくづく長生きですよね。