黒い塊が道の真ん中にうずくまっていて,ドキッとしました。
カラスの死骸です。
全身を覆った黒い羽が青光りしているのが,なんとなく不気味な雰囲気です。
嘴も眼も脚も,カラスは本当に全身まっ黒ですね。
これが黒一色でなく,もう少しカラフルな体色をしていたら,人間とカラスの関係も変わっていたかもしれないな,と思ってしまいます。
外傷らしきものは特に見当たりません。
今の時期,鳥が死んでいると鳥インフルエンザを疑ってしまいます。
先日,横浜でおきたカラスの集団死でも,最初に疑われたのは鳥インフルエンザでした。
京都新聞(4月30日)
30日午前7時55分ごろ,横浜市中区相生町の繁華街で「カラスが死んでいる」と,男性から加賀町署に通報があった。署員が調べたところ,半径約100メートルの範囲に計18羽が死んでいた。
外傷はなく,同署は毒物検査をして死因を調べる。横浜市も鳥インフルエンザへの感染の有無などを調べる。
同署によると,死骸は路上やビルの屋上に点在し,数羽集まって死んでいるケースもあった。ハトの死骸も見つかった。
5月2日のNHKオンラインでは,死んだカラスから鳥インフルエンザウイルスは検出されず,胃から殺虫剤成分が検出されたとありました。
先月30日,横浜市中区の繁華街の路上で大量に死んでいるのが見つかったカラスのうち2羽から殺虫剤の成分が検出され,警察が詳しい経緯を調べています。
カラスが死んでいたのは横浜市中区相生町のJR関内駅から北へ400メートルほどの飲食店などが建ち並ぶ繁華街で,30日の朝,通報を受けて警察が調べたところ,半径およそ200メートルの範囲の路上などでカラス23羽が死んでいるのが見つかりました。
警察によりますと,いずれも目立った傷はなく,鳥インフルエンザウイルスも検出されませんでした。このうち2羽のカラスについて横浜市衛生研究所が調べたところ,2日,胃の中から畑や果樹園などで殺虫剤として使われる「シアノホス」の成分が検出されたということです。
これまでのところ,付近にシアノホスを使用している場所はないということで,警察はカラスが摂取した経緯を詳しく調べています。
日本で日常的にみられるカラスには,ハシボソガラスとハシブトガラスの2種類がいます。
名前のとおりハシブトガラスは嘴が太く,ハシボソガラスは細いのが特徴です。
このカラスはハシブトガラスです。
[写真4]は電線にとまっていたハシブトガラス。(→2012年3月18日)
道の真ん中に放置しておくわけにはいかず,落ちていた木の枝で,道の端っこへ押しやりました。
木の葉をかけて……合掌。