びっくりしました。
目の前にシカがいました。
こちらに気づいても逃げるそぶりはなく,こちらを見つめています。

あわててカメラを取り出して写しました。
朝早い,太陽がまだ上ったばかりの山陰なので,明るさが十分でありません。
あわててるのもあって,写した写真はみんな少しずつぶれています。

こちらを無視して,下を向いて口を動かしている(落ちているドングリを食べているのでしょうか)のは,気にせずに横を通り抜けろということなのでしょうか。
しかし,大きな角を突き立てて突進してきそうで近づけません。

しばらくして,シカは右側の斜面を登り山の中へゆっくりと消えてゆきました。
といっても,写真に記録されている時刻を見ると6:29……1分足らずのできごとでした。

昨年の12月8日にも,同じ場所で道を横切って,同じように崖を登っていったシカがいました。
立派な角のある牡鹿だったので,同じシカかもしれません。

シカは全国的に増えているそうです。
環境省が今年8月7日に出した推計結果では,2025年度には2011年度の2倍近い500万頭に増えると報告されています。
京都新聞(2013/8/8)には次のように載っていました。

 環境省は7日,農作物や山林を荒らす被害が問題となっているニホンジカについて,捕獲率が現状と変わらない場合,2025年度には北海道を除く全国で11年度の2倍近い500万頭まで増えるとの推計結果を公表した。
 環境省がニホンジカの生息数の将来推計値を出すのは初めてで,7日の中央環境審議会の小委員会で報告した。背景には高齢化に伴う狩猟人口の減少があり,小委員会は被害の深刻化を防ぐため,集団で大規模捕獲する業者の認定制度など対策強化を検討している。

 環境省は増加の原因を「シカは繁殖能力が高く,オオカミなどの天敵が不在な上,近年は暖冬が続いて大雪で餌がなくて死ぬケースが減った」と分析している。
 小委晨会ではイノシシの推計生息数も公表。11年度は88万頭で,89年度の25万頭から3倍以上になった。

イノシシもよく出て怖いのですが,シカも怖いですね。
この道は,地下鉄の駅に通じる町内では人通りの多い道です。
頻繁に出てくるようなら,人身事故がおきないか心配です。