ミヤコメッセ南の疏水。
水かさが減って露出した砂地に,アオサギがぼんやりと立っていました。[写真1]
遠目でよくわからないのですが,何かをくわえているようです。
望遠で確認すると,大きな魚でした。[写真2]
ニゴイでしょうか。

魚はまだ元気で,時々尾を振って暴れています。
どうやって食べるのか,しばらく見ていました。

アオサギはあわてずに,時折り思い出したように頭を振っては,反動で魚の頭を手前に向けようとしています。
魚が動くので,なかなかうまくゆかないようです。
手が使えないのが,見ていてまどろっこしいです。

5分ほど四苦八苦した後,魚を一旦地面の上に置きました。
くわえなおすのかと思ったら,獲物をとる時と同じしぐさで,勢いよく嘴を魚の体に突き刺しました。[写真3]
魚に止めを刺すつもりのようです。
2~3分間,振り回した後,地面に置いた時には,魚は完全に動かなくなっていました。

今度は,魚の頭の方からくわえて,一気に飲み込みます。[写真4][写真5]
魚を半分ほど飲み込むと,水のあるところまで歩いてゆき,上を向いて,全体を飲み込んでしまいました。[写真6]~[写真9]
哺乳類はこんな大きなものを丸飲みすると窒息してしまいます。
鳥は気管の入り口がのどの入り口にあるので,窒息しないそうです。

その後,のどにつかえている魚を流し込むように,水を飲んでいました。[写真10]
このために,わざわざ水のあるところまで移動したのですね。