美術館の裏庭に,コムラサキ(♀)がいました。[写真2]
翅をひろげて,地面にとまっています。
朝早いので,体が温まっていないようです。(ちなみに,当日7:00の京都の気温は18.2度。)

そーと近づくと,意外に逃げません。
しだいに大胆になり,真正面から近づいて写真を撮っていると,さすがに飛び立ちました。
しかし,ふらふらとした力ない飛び方で,すぐに近くの生け垣にとまりました。[写真3]
ここでも,翅をひろげて,日光をあびていました。

見てすぐにコムラサキの♀だと分かったように書いてしまいましたが,そんなにチョウに詳しいわけではありません。
翅の黄色地に黒い斑点模様は,最初はヒョウモンチョウの仲間だと思っていました。
図鑑と照らし合わせたものの見つからず,おかしいなと思いながら他のタテハチョウを探して,やっとコムラサキの♀だと分かりました。(前肢が退化しているのは,タテハチョウのなかまの特徴です。[写真7])
同じことを,5年前にも書いています。(→2011年9月2日

コムラサキは,名前に「紫」とついていますが,♀の翅には紫色の模様はありません。
♂の翅は紫色に美しく輝くそうです。
まだ見たことがありません。
近くに柳の木があるので,そこで繁殖しているとすれば,♂のコムラサキもこれから見る機会があるかもしれません。