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取り残された魚

2019年2月12日

道に沿って流れる,暗い水路の底に点々と魚が取り残されていました。
冬至から一月以上たっても,朝のランニングの時間はまだ暗いです。
少し明るくなるのを待って,写真を撮りました。

この水路は,疏水分線が水路閣から哲学の道へ向かう途中で分岐したものです。
碧雲荘の横を通り,まっすぐ南禅寺船溜まりまで伸びています。
冬の間,第1疏水が停水するので,この水路も水量が極端に減ります。
川底に魚がたくさん取り残されている年もあれば,ほとんど姿がない年も。
今年は,9匹が取り残されていました。
ニゴイが5匹,オオクチバスが3匹,ニゴロブナが1匹。

2010年には約50匹が取り残されていました。
あまりにたくさんいたので不気味で,記事にしています。(→2010年2月19日
オオクチバスが数匹,ニゴイが1匹,残りは全部ブルーギルでした。
これ以外の年も,取り残されている魚は大部分はブルーギルです。

しかし,不思議なことに,今年はブルーギルが1匹も混じっていません。
水路の水は琵琶湖疏水由来で,魚も琵琶湖から流されてきたもののはずです。
1980年代以降,琵琶湖ではブルーギルやオオクチバスなどの外来魚が大繁殖して問題になっています。
駆除作業なども毎年行われているはずですが。
遂にブルーギルの撲滅に成功したのでしょうか。

ネットで検索してみると,琵琶湖でもブルーギルが激減しているそうです。
京都新聞(2018年8月21日)

琵琶湖の外来魚「なぜか獲れない」 駆除量激減で困惑
 ブルーギルやブラックバスなど琵琶湖の外来魚の駆除量が本年度,激減している。漁業者がえりや刺し網を使って駆除した量は7月末現在で過去最低の34トンにとどまり,低調だった前年同時期の半分に満たない。県は「生息するはずなのになぜか捕獲できない。不思議な現象」と困惑しており,外来魚の生態把握や原因究明に乗り出す。
 県の推定では,外来魚の生息量は1150トン程度で横ばい状態だ。ただ駆除量は近年,右肩下がりが続く。生息量が多い南湖を中心に2002年度から本格的な駆除を始め,08年度までは年400トン以上を駆除したが,その後は徐々に減少。13年度以降は200トンを超すことが珍しい。
 特に本年度は1年で最も駆除量が多い5,6月が20トンとふるわず,4カ月間で年間目標量(250トン)の2割以下と低迷する。このうち生息量の8割を占めるとされるブルーギルの捕獲量は小型の1歳魚が9割に達し,大型の2歳魚以上は極めて少ない状況だ。
 捕獲されるブルーギルの小型化で駆除効率が低下し,駆除量に応じて経費の半額の補助を受けられる漁業者の操業日数が,前年同期の半分にとどまる「悪循環」に陥っている。今後も駆除量が急増することは考えにくく,県は目標量の見直しも検討する方針だ。
 県の担当者は「なぜ今まで取れていた場所で取れなくなったのか」と首をかしげており,本年度から季節ごとの分布状況の調査や新たな効率的な駆除手法の開発に取り組んでいる。

京都新聞(2018年12月18日)

琵琶湖のミステリー,過去10年で外来魚最少 ブルーギル寿命?
 滋賀県は17日,琵琶湖に生息する外来魚の2017年の推定生息量が722トンと,過去10年で最少になったと明らかにした。減少の理由ははっきりしないといい,詳しい調査を進めている。
 推定生息量の内訳はブルーギル519トン,オオクチバス202トン。いずれも同一基準で推計した07年以降,最少になった。
 県は減少の要因について,12年に大量繁殖したブルーギルが寿命を迎えていることや,16年の駆除が順調だったことなどが背景にあるとみている。
 漁業者による外来魚の駆除量も今年は激減しており,12月3日現在で67トンと,16年(164トン)の半分以下,07年の8分の1にとどまっている。ブルーギルの幼魚の割合が増えたことや,小型の魚が多いと捕獲効率が低下して漁業者が駆除作業に出る日数が減ったことなどが要因とみられている。
 ただ,今年は16年春に大量に生まれたブルーギルが成長し,駆除量が増える見込みだった。県は外来魚の生息場所が変化した可能性もあるとして,県漁業協同組合連合会と協力し実態調査を行っている。

駆除作業が効果を上げた喜びより,急に減って困惑している状況が伝わってきます。
原因がわからないので,不気味だということでしょうか。

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