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ゴホンダイコクコガネ

2020年6月23日

夜,どこから入り込んだのか,部屋の中を1匹の甲虫が飛び回っていました。
黒くて小さくて,ずんぐりとしたコガネムシのなかまです。
一見地味ですが,小さいながらカブトムシのような角があります。

初めて見る種類ですね。
調べると,ゴホンダイコクコガネの♂でした。
森林内のシカ糞を食べ,シカに依存した生活をしているそうです。
確かに,ここ数年,自宅周辺でシカを見ることが多くなっています。
(屋根の上のシカ→2017年7月11日
生物の分布が移動するということは,その生物を取り巻く生態系も移動するということなのだなと実感しました。
シカやイノシシが増加している地域ではヤマビルの吸血被害も増えているそうです。
まだヤマビルは見かけないですが,そのうちヤマビルが出てくるのではないかと恐れています。

学研教育出版『日本産コガネムシ上科標準図鑑』(2012年) には,ゴホンダイコクコガネについて次のように書いてありました。

体長:10.0~15.0mm。体は黒色で,光沢は強い。頭部は前方にむかって横長の半円形に丸くなる。頬縫合線は明瞭に切れ込み,頭楯前縁中央の切れ込みは幅広いがやや深め。♂では,中央部に後方にゆるく曲がった滑らかな長い角があり,角の基部近くに1対の小突起があり,角は小型になるにしたがって短くなる。♀では,両複眼問のやや前寄り中央にとがった円錐形をした短角がある。表面は滑らかで,頬には強い点刻がややまばらにあり,顔楯は滑らかでほとんど無点刻である。前胸背板は強く膨隆する。前角はよく前方に突出し,斜めに裁断状になる。大型♂では前方でほぼ垂直に下傾斜し,傾斜部上線中央に隣接した1対の角状突起があり,その両側は少し距離をおいて鋭い側突起が発達する。これらの突起は♂の小型化にともなって縮小し,小型♂では前方中央で1対の鈍い隆起に変化する。♀では前方中央に後にゆるく曲がった横隆起とその両側に鈍い小隆起がある。表面は光沢が強く,あらくて少し浅い点刻をやや不ぞろいに散布し,点刻は,大型♂では傾斜部でまばらに小さくなり,♀では基部中縦溝両側で小さくまばらになる。上翅には明瞭な条刻があり,条溝内の点刻は密で明瞭。問室はゆるく膨隆し滑らかで,微小点刻をまばらに散布する。後胸腹板の側部は明瞭な毛を欠く。前脛節には4本の外歯がある。

・体長:10.0~15.0mm。
本個体の体長は14mm。[写真1]

・体は黒色で,光沢は強い。
[写真1]

・頭部は前方にむかって横長の半円形に丸くなる。頬縫合線は明瞭に切れ込み,頭楯前縁中央の切れ込みは幅広いがやや深め。
[写真3]

・♂では,中央部に後方にゆるく曲がった滑らかな長い角があり,角の基部近くに1対の小突起があり,角は小型になるにしたがって短くなる。
[写真3]

・(頭部の)表面は滑らかで,頬には強い点刻がややまばらにあり,顔楯は滑らかでほとんど無点刻である。
[写真3]

・前胸背板は強く膨隆する。前角はよく前方に突出し,斜めに裁断状になる。大型♂では前方でほぼ垂直に下傾斜し,傾斜部上線中央に隣接した1対の角状突起があり,その両側は少し距離をおいて鋭い側突起が発達する。
[写真3]

・(前胸背板の)表面は光沢が強く,あらくて少し浅い点刻をやや不ぞろいに散布し,点刻は,大型♂では傾斜部でまばらに小さくなる
[写真4]

・上翅には明瞭な条刻があり,条溝内の点刻は密で明瞭。問室はゆるく膨隆し滑らかで,微小点刻をまばらに散布する。
[写真9]

・後胸腹板の側部は明瞭な毛を欠く
[写真10]

・前脛節には4本の外歯がある
[写真7]

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