アカバナマンサクに小さな実ができていました。
短い毛に覆われ無骨な感じがします。
アカバナマンサクはマルバマンサクの1品種とされています。
『牧野新日本植物図鑑』(1961年)にはマルバマンサクについて次のように書いてありました。
991. まるばまんさく〔まんさく科〕
Hamamelis obtusata Makino
(=H.japonica Sieb. et Zucc. var. obtusata Maisum.)
本州(日本海沿岸地方の山地)に産する落葉の小高木または低木で,葉は互生し,ひし形の卵形,先端は半円形,基部は広いくさび形で左右が多少不同,短柄があり,ふちは半ば以上は波状の浅いきょ歯があり,革質で主脈と支脈は上面が落ち込み,下面は著しく隆起する。春に,葉に先だって葉腋に4花弁の花を開く。がくの裂片は4個でそりかえり,外面には毛があって,花弁はこれと互生し長さ1~1.5cm,線形で屈曲し,赤色または紫黄色を帯び,短かい雄しべ4本とこれに互生する仮雄しべ4本とがあり,1本の雌しべの花柱は短かく,二つに分かれる。さく果には宿存するがく片があって,卵形,果皮は木質,外面に密毛があり,2裂し,裂けた果皮は先端がさらに浅く2裂して,光沢の強い黒色球形の種子2個を出す。 〔日本名〕マンサクに比べ葉の尖り方が少ないからである。
これから熟すと二つに裂開し,黒い種子が放出されます。
切ってみると,種子はまだ黒くなっていませんでした。
今年の春に咲いていた花です。