黄色くなった葉と黒い実をつけた小枝がたくさん落ちていました。
見上げると大きなエノキの枝が張り出しています。
エノキが落とした小枝のようです。
黄葉した葉だけでなく,小枝ごと実と一緒に落とすことに意味があるのでしょうか。
ネットを調べてみると,エノキは実と葉のついた小枝を風に飛ばすことにより実を付近にばらまく風散布をすることがあるようです。
![エノキ(落葉)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-1-500x333.jpg)
![エノキ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-2-500x333.jpg)
![エノキ(落葉)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-3-500x333.jpg)
![エノキ(落葉)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-4-500x333.jpg)
葉の表面には小さな粒々がたくさんついています。
一つだけだと鳥の糞かなと思うのですが,どうやら虫こぶのようです。
調べてみるとエノキハダニフシでした。
虫こぶは主に虫によって形成されますが,それ以外にもダニやクモなどによっても作られることがあります。
世界大百科事典には虫こぶについて次のように書いてありました。
動物が植物に寄生,共生し産卵した結果,植物体の一部が,こぶ状に発育したもの。虫?(ちゆうえい)ともいう。虫こぶを作る動物は99%が昆虫で,ほかにダニ,クモ,糸状虫がある。とくにブナ科植物に作るインクタマバチの虫こぶを没食子,ヌルデ属植物に作るアブラムシ類の虫こぶを五倍子と呼び,タンニンの原料とする。
![エノキ(落葉)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-5-500x333.jpg)
![エノキハダニフシ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-6-500x333.jpg)
![エノキハダニフシ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-7-500x333.jpg)
カミソリで切って,中を見てみました。
白い毛のようなものがたくさん生えています。
![エノキハダニフシ(断面)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-8-500x333.jpg)
![エノキハダニフシ(断面)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2022/11/p221127-9-500x333.jpg)