昨日の夕方から降り出した雪は,予報どおり大雪になりました。夜通し強い風をともなって降り続け,朝には一面の雪景色になっていました。気温が低いので積もった雪はさらさらしています。
日本上空に流れ込んだ寒気の影響で全国的に大雪です。
京都新聞(2023年1月25日) 7:18
京都地方気象台は25日午前5時50分、大雪と高波及び風雪に関する気象情報を発表した。京都府では25日昼前にかけて、警報級の大雪が続く見込みとし、「積雪や路面の凍結による交通障害に警戒を」と呼びかけている。
近畿地方の上空約1500メートルには、この冬一番の氷点下12度以下の寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となっている。北部では、25日昼前にかけて高波に警戒し、25日夕方にかけて強風や雪による見通しの悪化に注意が必要。26日にかけて、気温は平年よりかなり低くなる見込み。
25日午前5時現在の主な地点の24時間降雪量(アメダスによる速報値)は以下の通り
南丹市美山 28センチ,舞鶴 21センチ,京都市中京区 15センチ,京丹後市峰山 10センチ
昼を過ぎても雪は降ったり止んだりを繰り返し,積もった雪もほとんど溶けていません。
翌日の京都新聞に,大雪の原因として雪雲の発達と強い北風の流れ込みをあげる記事が載っていました。
京都市内では24日,1日の降雪量としては観測史上5位タイとなる15cmを記録した。京都地方気象台も「想定外」とする大雪をもたらした原因は何だったのか。
気象台によると,京都市内では24日午後5時過ぎから降雪の勢いが強まった。それまでゼロだった積雪は午後6時で7cmに。時間を追うごとに増え,午後11時で15cmに達した。気象台が24日早朝に発表した気象情報では,25日午前6時までに予想される24時間降雪量は京都・亀岡の平地で最大5cmだった。
予想を上回る降雪になった原因について,気象台は主に2点挙げる。一つは雪雲の想定以上の発達だ。もともと近畿地方の上空1500mには氷点下12度以下という’この冬一番の寒気が流入すると見込んでいた。今回はそれに加え,さらに上空で想定以上の冷たい空気が流れ込んだことで雪雲が厚みを増し,発達したという。
もう一つの要因が風の変化だ。本来なら雪雲は京都府北部にとどまる想定だったが,24日夕方ごろから当初予想の西寄りの風から北寄りに変わった。日本海側で発達した雪雲が北風に乗って丹波高地を越え,強い勢力を保ったまま京都南部の平地に次々と流れ込んで大雪をもたらしたという。
25日午前には府内の大雪警報はすべて解除されたが,26日は強い寒気が残る上に放射冷却の影響もあり,京都市内の最低気温が氷点下44度の予報となるなど,厳しい冷え込みが続く見込み。気象台は「路面の凍結や水道管の破裂などに注意してほしい」と呼びかけている。
京都新聞(2023年1月26日)