町内の道にオオセンチコガネが歩いていました。キラキラとした金属色の体が目立ちます。
金属光沢は地方によって色彩に変化があります。典型的なオオセンチコガネは金赤色あるいは銅赤色だそうです。滋賀県南部,京都府山科盆地南東部,鈴鹿山地には金緑色の個体が見られ,ミドリセンチコガネと呼ばれています。このあたりの個体も緑色がかっています。
![オオセンチコガネ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-1.jpg)
![オオセンチコガネ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-2.jpg)
![オオセンチコガネ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-3.jpg)
翌日,獣糞が散らばっているところにいろんな虫が集まっていて,オオセンチコガネもいました。糞を運んでいる姿を見るのは初めてです。後ずさりしながら,糞をひっぱています。押すのではなく,引っぱるのですね。
![糞を運ぶオオセンチコガネ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-4.jpg)
オオセンチコガネの肢ががっしりと太く,大きな歯がついているのは,糞を引っぱるためだと思っていました。しかし糞を引っぱる姿を見ると,特に太くて大きな歯のついている前肢は,宙に浮いていて地面をとらえていません。
餌を引きずる際に使うのは主に中肢と後肢で,これらには長い跗節があり,地面をしっかりととらえています。前肢の大きな歯は何か別の用途があるようです。
![オオセンチコガネ(下面)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-5.jpg)
![オオセンチコガネ(前肢)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-6.jpg)
![オオセンチコガネ(中肢)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-7.jpg)
![オオセンチコガネ(後肢)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-8.jpg)
前脛節の第1外歯が前方に伸びているので,この個体は雄ではないかと思います。
![オオセンチコガネ(前脛節第1外歯)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-9.jpg)
体長17mm。
![オオセンチコガネ(体長)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/07/p230728-10.jpg)