タチツボスミレだと思っていましたが、距の色が白いことに気づきました。
タチツボスミレの距は紫色を帯びるはずですが、別の種類でしょうか。



『改訂新版 日本の野生植物』(平凡社2016年)の検索表(スミレ科スミレ属)で検索してみました。
A.花は紫色または白色、黄色にはならない


B.地上茎がある<有茎類>

C.葉はさじ形にはならない


G.花柱の上部は曲がらない

E.托葉は羽裂する。花柱の上部はほとんどふくらまない。

F.蒴果は卵状……タチツボスミレ節
まだ結実していないので蒴果の形はわかりませんが、球状ならばウラジロスミレ節となります。ウラジロスミレ節とは明らかに異なるので、蒴果は卵状でタチツボスミレ節になるだろうと思います。
G.花柱は無毛

H.根出葉は花時にも生存する。花は淡紫色~紫色。

I.距は長さ8mm以下、ほぼ直線的で屈曲することはない。

J.花は根生および茎生、すなわち、花は伸長した茎の葉腋につくほか、根出葉の葉腋にもつく。

K.花は淡紫色、ふつう芳香はない。

L.根茎は短い。葉は草質。

M.茎葉の葉身は心形~腎形
……タチツボスミレ

たどり着いたのはやはりタチツボスミレでした。
『改訂新版 日本の野生植物』(2016年平凡社)には、タチツボスミレについて次のように書いてありました。
海岸~亜高山の日当りのよい草地や明るい林床などに生える,高さ5-15cmの多年草。有茎種。国内ではもっともふつうなスミレで,水平的にも,垂直的にも分布域が広く,変異に富んだ種である。地下茎は横走し,短く,わずかに木化する。茎は叢生して分枝し,果時には高さ30cmになる。根出葉と茎葉の葉身は両面ともに浅緑色,心形~腎形,長さ1.5-2.5cm,先端は基部の葉で鈍頭,上部の葉の先端は鋭頭~鋭尖頭,基部は心形,やや粗い波状の鋸歯があり,両面ともに無毛あるいはほとんど無毛,葉柄は長さ3-8cm。托葉は狭卵形,羽状に中裂する。夏季の茎葉は大きく,長さ6cmに達する。花期は2-5月。花は淡紫色,径1.5-2cm,花柄は長さ6-10cm,根生および腋生。萼片は披針形,先端は尾状鋭尖頭。花弁は長さ12-15mm,やや幅が狭く,側弁の基部は無毛。花柱は筒形,花柱上部は先端に向かってしだいに太くなり,柱頭は下向きに短く突き出し,突起毛はない。距はやや細長く,長さ6-8mm。染色体数2n=20。北海道~琉球,朝鮮半島南部·台湾·中国(東部~西南部)に分布する。
「国内ではもっともふつうなスミレで,水平的にも,垂直的にも分布域が広く,変異に富んだ種である。」ので、様々なタイプがあるようです。
上記の説明でも、距の色には触れていません。
基本のタチツボスミレの距は紫色を帯びているものの、そうとも限らないようです。
自宅前に生えていたタチツボスミレの距。紫色を帯びています。
