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カワセミ

2009年2月21日
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動物園南の疎水でキラッと青緑色の羽が光ったので,そーと近づいてみました。
カワセミです。
じーっと水面を見つめています。[写真1][写真2]

何枚か写真を撮った時,飛び立ったと思ったら,すぐに戻ってきました。
口には小魚をくわえています。[写真3][写真4]

テレビなどで見るカワセミが水中にダイブするシーンは,画面いっぱいに(大抵はスローモーションで)写っているのでずいぶんダイナミックなものに見えますが,実際に見ると一瞬のことであっけないものです。

カワセミが採餌するところは3回しか見たことはありませんが,3回とも成功していたので,カワセミが餌を捕る成功率はかなり高いのではないかと思います。

小説「ニンジン」で有名なフランスの作家ジュール・ルナールは「博物誌」(1896年)に,釣り竿の先にカワセミが止まるという体験をしたことを書いています。

 今日の夕方は,魚が一向かからなかった。が,その代わり,私は近来稀(まれ)な興奮を獲物にして帰って来た。
 私がじっと釣竿(つりざお)を出していると,一羽の翡翠(かわせみ)が来てその上に止った。
 これくらい派手な鳥はない。
 それは,大きな青い花が長い茎の先に咲いているようだった。竿は重みでしなった。私は,翡翠に樹(き)と間違えられた,それが大いに得意で,息を殺した。
 怖がって飛んで行ったのでないことは請合いである。一本の枝から別の枝に跳び移るつもりでいたに違いない。(新潮文庫・岸田国士訳)

カワセミは漢字で「翡翠」と書きます。(その外に「魚狗」「川蝉」とも書きます)
「翡翠」は,宝石のヒスイと同じですね。
カワセミの青緑色をした羽の色がヒスイの色に似ていることから,カワセミを「翡翠」と書くようになったのかと思っていましたが,実は逆で,元々中国では「翡翠」はカワセミを指す言葉だったようです。

山渓カラー名鑑「日本の野鳥」(1996年)には,カワセミについて次のように書いてありました。

コバルト色の背と橙色の下面を持った, くちばしの大きな美しい小さな鳥。主にユーラシア大陸の熱帯から温帯で広く繁殖し, 日本でも全国に分布し繁殖する。冬期,北方のものは暖地に移動する。

平地から山地の川,池,湖などの水辺に棲息し,単独またはつがいで見られる。川ではヤマセミより下流に棲息するが,一部棲息地が重なる。海辺で見られることもある。採餌行動はヤマセミとよく似ており, 水中にダイビングして魚を捕える。魚の大きさは3~ 7センチ程度で,ハゼ類のような底棲魚も巧みに捕え,水棲昆虫やエビなども餌とする。捕えた魚が大きめの時は,枝や岩に叩きつけて弱らせたあと,頭から飲み込む。よくペリットを吐き出す。繁殖期にはつがいで縄張りを持ち,オスはメスに求愛給餌する。水辺の上の崖に, くちばしを使
って50~ 100センチ位の深さの巣穴を掘る。水辺からかなり離れた崖が使われることもある。巣穴の一番奥には柔らかい土と魚の骨を敷き,その上に卵を産む。産卵期は3~8月で,卵数は4~ 7個,抱卵日数は19~ 21日位。

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