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テングチョウの下唇鬚

2010年6月2日
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5月30日夜,テングチョウの蛹が黒く変色していました。[写真2]
羽や触角が透けて見え,羽化間近です。

翌朝6時前に起きると,すでに羽化した後でした。[写真1]
(以前にテングチョウが羽化した時の様子→2006年6月10日

テングチョウ(天狗蝶)の名は,下唇鬚(かしんしゅ)と呼ばれる器官が大きく発達し,鼻が長く前に突き出しているように見えることから名づけられています。

[写真4]は,テングチョウの下唇鬚とアカタテハの下唇鬚を比べたもの。
テングチョウの下唇鬚が特別に大きいことがわかりますね。
鼻というよりサギの嘴です。

チョウの下唇鬚がどのような役割を果たしているのかよくわかっていないそうです。
『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』(保育社・1983年)には,次のように書いてありました。

前脚は中脚・後脚に比べて短く,この点ではタテハチョウ科と同様であるが,最大の特徴は下唇鬚(かしんしゅ)が著しく長大で前方へ突出していることで,頭部の形状は特異である。ヤガ科の中に下唇鬚の発達した大群があり,これらは果汁吸収の機能的役割としての必要性から発達したものと考えられるが,蝶の場合,このテングチョウ科とアゲハチョウ科の一部(テングアゲハ属 Teinopalpus など)などのごく少数に限られており,生活するうえにどのように役立っているのかよくわかっていない。

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