カマキリの抜け殻をスキャナーで撮影したところ,ユーモラスな姿に写っていました。
まるで踊っているように見えます。[写真1][写真2]
(拡大すると,顔の部分がリアルに残っていて,すこし不気味ではありますが。)

虫の脱皮殻にはいつも感心させられます。
特に不完全変態の虫は,親と似た形をした脱皮殻が残るので,一段と興味深いですね。

カマキリの幼虫は孵化した時から,成虫とよく似た姿をしています。
[写真5]は5月,[写真6]は7月の,オオカマキリ(と思われる)幼虫です。
成虫をそのまま小さくしたような姿をしています。

幼虫と成虫の大きな違いは,幼虫には翅がないことです。
しかし,中齢以降の幼虫には,翅の基となる翅芽(しが)が発達していて,一見翅のように見えることがあります。
[写真3]は,抜け殻に残っていた翅芽です。

[写真4]は腹端。
♀だろうと思うのですが,はっきりしません。