サネカズラ
冬枯れのこの季節に,ツヤツヤとした緑色の葉を付けた蔓がありました。サネカズラです。実が落ち,ゼリーのような花托が現れています。子供が冬休みの宿題に百人一首を覚えていますが,百人一首の中にもサネカヅラを詠んだ歌があります。名にしおはば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな。私がこの歌を覚えた子供の頃は福岡に住んでいたので,「サネカヅラ」も「逢坂山」も違う世界のことでしたが,京都に住むようになって百人一首の世界が随分身近になりました。