• ホトケノザ

ホトケノザの花が咲いていました。 「仏の座」という名前は,茎の周りを囲む葉を蓮華座に見立てたものです。葉が段々に付くので「三階草」の別名もあります。確かに最上階(?)の葉の形は,蓮華座に似ています。蓮華座とは,仏像を安置する台座のことで,蓮の花をかたどってあります。葉の形が蓮華座に似ているだけでなく,その上に咲く花は,まさに仏様がたっているようです。
春の七草の一つにホトケノザという草がありますが,それは本種ではなく,キク科のコオニタビラコのことです。昔は,コオニタビラコのことをホトケノザと呼んでいたらしいのですが,私としては「仏の座」の名前にふさわしいのは,やはり本種ではないかと思います。