• 岡崎のサクラ

岡崎のサクラがようやく満開を迎えました。暖冬で開花は早かったものの,その後の冷え込みでじわじわと咲きそろったため,一気に咲いた時に比べて花全体のボリュームが小さく,華やかさに欠けます。
先日,ソメイヨシノのNDA分析により起源が明らかになったという記事がネットに出ていました。千葉大や静岡大などの研究チームが遺伝子を解析した結果,ソメイヨシノはオオシマザクラとコマツオトメの交配で生み出された可能性が高いことが分かった,というものです。
ソメイヨシノのDNA分析に関しては,醍醐寺にあるサクラの巨木をDNA分析した結果,ソメイヨシノであることがわかったという新聞記事も出ていました。

京都新聞(2007.4.6)
『醍醐寺(京都市伏見区)の霊宝館前にある桜の巨木が遺伝子解析の結果,ソメイヨシノであることが,5日までに分かった。ソメイヨシノの巨木は珍しく,確認されている中では京都市内で最大で,京都府内ではトップ4に入る大きさという。

1930(昭和5)年に若木が植樹されたといい,樹齢は推定90-100年。幹周りは3・25メートル,高さ11メートル。同寺によると,花つきがよく,花弁も通常より大きいことから,これまでソメイヨシノと特定できなかった。

DNA鑑定を担当した住友林業筑波研究所(茨城県)の中村健太郎主任研究員によると,ソメイヨシノは,江戸後期から明治初期にかけてつくられ,接ぎ木や挿し木で広がったため,遺伝子はすべて同じ。この特徴を生かして遺伝子を解析し,ソメイヨシノであることを確認できたという。

環境省の調査では,幹の円周が3メートル以上のソメイヨシノは全国に207本あるが,関西以西には10本しかない。府内では,福知山市に2本,綾部市に1本ある。』