歩道に野鳥のものと思われる,小さな卵が落ちていました。
2cmほどの大きさで,白い地に赤褐色の斑点があります。
小さな黒い糞がこびり付いています。
そばにサクラの木があるものの,枝の間に巣は見あたりませんでした。
こんな卵を,遠い記憶の向こうで手にとったことがあるような気がします。
世界文化社「日本の野鳥 巣と卵図鑑」(1999年)で調べてみると,これはツバメの卵でした。
同書によると,ツバメの卵の特徴について次のように書いてあります。
長径約1.9cm,短径約1.4cm。白色の地に赤褐色や淡紫色の斑がある。
同じく,ツバメの繁殖について次のように書いてありました,
九州以北,北海道まで繁殖する。人口の建造物を利用して営巣する鳥で,4~7月頃,人家の軒下などに泥と枯れ草の茎などを混ぜ合わせてお椀のような巣を作る。古巣を再利用することが多い。小さな斑のある白色の卵を4~6個産み,主に雌が約14~16日間抱卵する。孵化後は約17~22日で巣立つ。餌としてハチ,カ,ガなど飛翔中の虫を捕らえる。
周りに巣などないこんな場所に,何故ツバメの卵が落ちていたのかは
- [写真1]
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