最近よく見かける鳥4種。
カワセミ,カワラヒワ,カワウ,ゴイサギ。
カワセミ,カワウ,ゴイサギは,動物園南の疏水で,カワラヒワは南禅寺境内で見かけます。

カワウの頭が白くなっているのは,繁殖期に現れる繁殖羽です。[写真6]
腰のあたりにも白い繁殖羽があります。

カワウの繁殖羽が雄だけに現れるのか,雌雄両方に現れるのか,どうもはっきりしません。
ネットでは,雄だけに現れると書いてあるものと,両方に現れると書いてあるものがあります。
本で確認しようとするのですが,図鑑を何冊みても「雄だけに現れる」「雌雄両方に現れる」とはっきり書いてないのです。
「雄だけに現れる」と書いてないということは,「雌雄両方に現れる」ということだろうと理解しているのですが。

環境省『特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(カワウ編)2004年』には,カワウの形態について,次のように書いてあります。

カワウの体長は約80~85cm,翼長は31~34cm,体重は約1.5~2.5kg である。オスはメスよりもやや大きいが,野外での区別は難しい。羽色は全身褐色がかった黒色で,繁殖期になると頭部や腿部に白い繁殖羽が生じ,目の下の露出部が赤くなり,下嘴の付け根の黄色の裸出部は黒ずんで見えるようになる。

ここでも,繁殖羽が「雄だけに現れる」とは書いてありません。
しかし,雌雄の判別が「野外での区別は難しい」ということは,雄だけに繁殖羽が現れるわけではないことを示しています。
雄だけに繁殖羽が現れるのならば,少なくとも繁殖期においては,容易に雄だと判別できるからです。