小さな甲虫が,後向きにつながっていました。
名前を調べると,ナガニジゴミムシダマシのようです。
よく似た種類にオオナガニジゴミムシダマシというのもいますが,『学研生物図鑑 昆虫Ⅱ』によると,
両眼間に縦溝があるのがナガニジゴミムシダマシ,無いのがオオナガニジゴミムシダマシ。
翅の点刻列が浅い条溝になっているのがナガニジゴミムシダマシ,点刻列があるが溝にならないのがオオナガニジゴミムシダマシ。
幾つもの単語が積み重ねられ,長い名前になっています。
オオ(大)+ナガ(長)+ニジ(虹)+ゴミ(塵)+ムシ(虫)+ダマシ(騙し)
科名はゴミムシダマシ科。
ゴミムシに似ているのでゴミムシダマシの名が付いています。
ゴミムシの名は,ごみ溜めによく見かけられる虫であることから。
ゴミムシにしろ,ゴミムシダマシにしろ,もう少し上品な名前の付け方はないものかと思いますね。
名前を解読すると,最初に,翅に金属光沢のあるゴミムシダマシが「ニジゴミムシダマシ」と名づけられ,次にゴミムシダマシより長ぼそい形をしている種が「ナガニジゴミムシダマシ」と名づけられ,ナガニジゴミムシダマシより少し大型の種が「オオナガニジゴミムシダマシ」と名付けられた,と推測されます。
そう分かってしますと,ある意味合理的な名前の付け方ではあります。
要は,虫の世界は種類が多すぎるのですね。
名前のとおり,日の光を浴びると翅が虹色に輝きます。
[写真4]は,枯れ木の穴に集まり,キノコを食べているところ。