朝6:30,ジョギングをしようと外に出ると,路上にホシミスジが止まっていました。[写真1]
羽化したばかりなのか,まだよく飛べないようです。
手をさしだすと,指の上に乗ってきました。[写真2]
ホシミスジの「ホシ(星)」は,後翅裏面の基部に黒点があることによります。[写真2]円内
「ミスジ(三筋・三条)」は,翅をひろげた表面の模様が三本の白筋のように見えることからきています。[写真3]
同じような3本の白筋があるチョウには他に,ミスジチョウ,コミスジ,オオミスジ,リュウキュウミスジがいます。
[写真5]はミスジチョウ。2007年5月23日撮影。
[写真6]はコミスジ。2005年10月1日撮影。
いずれも自宅前。
北隆館『日本昆虫図鑑』(1956年)には,ホシミスジについて次のように書いてありました。(原文は旧漢字)
コミスジに似ているが形大きく次のような異点を有する。
Ⅰ.前翅中室の白斑は分れて5個の小斑からなる。
Ⅰ.第2,第3室の内側にある白斑は中室の外縁に接近する。
Ⅰ.後翅裏面の基部に数個の顕著な黒点が散在する。
山地性の蝶で6,7月頃から出現し,各地にかなり多産する。飛翔緩慢。翅の開張60mm内外。本州・四国・九州・朝鮮・台湾に分布し,朝鮮台湾には夫々別亜種を産する。幼虫はユキヤナギを食する。
ジョギングから戻ってくると,まだ家の前にいました。
よく見ると,翅が曲がっています。[写真4」
これではうまく飛べません。
そのままにしておきましたが,生存競争を生き抜いてゆくのは難しいと思います。