• ソヨゴ
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秋にはたわわに実っていたソヨゴの赤い実も,かなり落ちて今はまばらです。
残っている実もかなり傷んでいる感じがします。[写真1][写真2]

[写真3]は夏の青い実。(2003年9月12日)

ソヨゴの名は,「戦ぐ(そよぐ)という意味で硬い葉が風にゆれてザワザワと音をたてるので名付けられたもの」です。
このサワサワという乾いた音は心地よい音ですね。
よく似た葉をもつ,同じモチノキ科のクロガネモチ(→2010年2月14日)の葉を振ってもこのような音はでませんでした。

私はこの音を聞くたびに,神主さんがお祓いをするときの音を連想します。
木の棒につけられた紙垂(しで)が,右に左に振られるたびに発する音です。
ソヨゴの小枝をもつと,ついお祓いのまねをしたくなります。

『牧野新日本植物図鑑』(1970年)には,ソヨゴについて次のように書いてありました。

長野,山梨両県より西の本州,四国,九州の暖地の山地にはえる常緑の低木または小高木で,高さ2~3mになる。互生の葉は枝に密に着き,長い柄をもち,卵状楕円形で長さ5~10cm,幅3~4cmである。全縁で先は鋭く尖り基部は鈍く尖るか円くなっている。硬質で表面に光沢がある。雌雄異株。6月に小さな白い花を開く。雄花は沢山集って集散状をなし雌花は通常葉腋に単生する。がくは4裂し裂片はやや三角形に近い。4本の雄しべは雄花では花弁と同じ長さであり,雌花では短かい。子房は卵状球形.核果は球形で長い柄をもち,熟すと紅色となり緑の葉の間に美しくみえる。直径は6~9mm。〔日本名〕ソヨゴは戦ぐ(そよぐ)という意味で硬い葉が風にゆれてザワザワと音をたてるので名付けられたもの。膨ら柴は葉が火熱にあうと葉内の水分が水蒸気となり,表皮のクチクラが丈夫なために中にこもって膨らむことからついた。

ソヨゴの別名を「フクラシバ」というそうです。
「膨ら柴は葉が火熱にあうと葉内の水分が水蒸気となり,表皮のクチクラが丈夫なために中にこもって膨らむことからついた。」と書いてあります。

本当に膨らむのかどうか,ガスコンロの火であぶってみました。
葉全体がおもちのように膨らむのかと思っていたのですが,そうはならず,パチンと葉裏がはじけました。[写真6]
円内が葉裏のはじけた痕です。