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[写真1]2014/6/19 6:09
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[写真2]6:38
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[写真3]6:38
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[写真4]7:12
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[写真5]7:51
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[写真6]8:27
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[写真7]9:15
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[写真8]羽化殻
セミが羽化しているのかなと思ったら,オニヤンマでした。
壁にはりついたヤゴから,反り返るように体を半分だして静止しています。[写真1]
トンボはセミと同じように,蛹から成虫が出てくるときには,ゆっくりゆっくりと時間をかけて出てきます。
チョウの羽化では成虫があっという間に出てくるのとは対照的です。
トンボは羽化途中の静止時の姿勢で,直立型と倒垂型に分けられます。
オニヤンマは倒垂型です。
いかだ社『近畿のトンボ図鑑』(2009年)には次のように書いてありました。
羽化のタイプは途中の休止時の姿勢によって直立型と倒垂型に分けられる。直立型は均翅亜目全部とムカシヤンマ科,サナエトンボ科で,その他の科のトンボは倒垂型である。羽化に要する時間は直立型のほうが短時間である。
ランニングの途中だったので,帰りに採取することにしました。
30分後に戻ると,ヤゴから抜け出して羽化殻につかまっていました。[写真2]
傍を通る人は,羽化していることにほとんど気づかなかったようです。
羽化していた場所の近くには川や水路はなく,トンボが羽化しているのがすこし意外な感じがしました。
8mほど離れた,道路の向かい側に水路があるので,そこから這ってきたのだろうと思います。
羽化途中のトンボはデリケートで,触ると翅がねじれたり,くっついたりしてうまく羽化できません。
どうやって持って帰ろうかと思案しながら羽化殻ごと持ち上げると,トンボが指を這い上がってきました。
そのまま指に止まらせて,落ちないようにそっと持ち帰りました。