動物園南の疏水べりに4匹の魚が落ちていました。
全身が銀色に輝いて美しい魚です。
釣り人が釣り上げた魚でしょうか。

この辺りでは,釣り上げた魚をアオサギの餌として与える光景をよく見ます。
でも,これは疏水にいる魚でしょうか。
アジに似ているような。
図鑑を調べてみましたが,琵琶湖の魚ではないようです。
海水魚図鑑を見ると,やはりこれは「マアジ」でした。
マアジは,体の側面に硬い稜鱗があり,中央部で大きく湾曲しているのが特徴です。

保育社『原色日本海水魚類図鑑(Ⅱ)』(1985年)には,マアジについて次のように書いてありました。

大きい稜鱗が側線の全長にわたって存在する。第2背鰭始部までの体の背縁に補助側線がある。通常10~100m深度の海の中~下層にすむ。 3~9月の産卵期には浅所に来るので,幼魚は内湾にも多い。盛漁期は夏。アジ頬中最も多く漁獲され,味もよい重要魚種。鮮魚として利用する他,塩千品にも広く用いられる。分布は狭く,以前中部太平洋や大西洋にも生息するとされたものは別種。日本各地の沿岸から東シナ海に分布する。全長40cm。

体長は4匹とも約10cm。
魚屋で売っているサイズではありません。
誰かが海で釣ってきたものを置いたとしか考えられません。
(その4日後にも,同じ場所に1匹置いてありました。)