サクラの冬芽 – 京都九条山自然観察日記

すっかり葉を落としたサクラの木。［写真1］
細い枝の先には来春に開く花の芽と葉の芽がついています。
すこしふっくらしている方が花芽（かが），細い方が葉芽（ようが）です。

［写真2］はオオシマザクラの冬芽。
［写真3］は縦に切った断面。
［写真4］は花芽，［写真5］は葉芽です。
花芽の中に，まるで胎児のように見える，小さな蕾があります。

［写真6］はソメイヨシノの冬芽。
［写真7］は縦に切った断面です。

春になると，ソメイヨシノは葉がでるのに先だって花だけが咲き，オオシマザクラは花が咲くのと同時に葉も出てきます。
そのせいか，冬芽を比べてみると，ソメイヨシノの葉芽は花芽より小さいのに対して，オオシマザクラは花芽も葉芽も同じくらいの大きさをしています。

［写真8］は，オオシマザクラの開花直前の花芽と葉芽。
［写真9］は花芽，［写真10］は葉芽。
［写真11］は，すこし展開した状態。
一つの花芽から３～４個の蕾が出ています。

［写真12］は開花したオオシマザクラ。
花が咲くのと同時に葉も出ています。