生垣の木に丸い実がたくさんなっていました。
赤く色づきはじめています。
サルトリイバラのような液果かなと思ったのですが,割れて中からオレンジ色の種子をのぞかせているものもあります。
裂開して種子を放出する蒴果のようです。
どんな花が咲いていたのか思い出せなくて名前が分からなかったのですが,葉っぱの形から検索してみました。
アセビでした。
多分,何度も写真を撮っています。
『牧野新日本植物図鑑』(1961年)にはアセビについて次のように書いてありました。
1850. あせび(あせぼ) 〔つつじ科〕
Pieris japonica D. Don
本州,四国,九州の乾燥した山地にはえる常緑低木で,分枝多く,高さは1.5~3mになる。新枝緑色。葉は密に互生し,広倒皮針形で長さ3~8cm,幅1~2cm,先はとがり,ふちには鈍頭の細かいきょ歯があり,革質で毛はない。早春枝の先に複総状花序を下垂し,多数の白色でつぼ状の花を開く。がくは5裂し,裂片は広皮針形である。花冠は長さ6~8mm,先は短かく5裂する。雄しべは10本,やくは2本の刺状の突起をもつ。雌しべは1本。果実は扁球形のさく果となり,径5~6mm,上向に花柄につく。有毒植物で,その葉を煎じ菜園の殺虫剤に用いる。また馬が葉を食べると苦しむといい,馬酔木ともいわれる。漢名として?木を用いるが誤りである。
「果実は扁球形のさく果となり,径5~6mm,上向に花柄につく。」
花は下向きに咲くのですが,確かに果実は上向きについています。
「葉は密に互生し,広倒皮針形で長さ3~8cm,幅1~2cm,先はとがり,ふちには鈍頭の細かいきょ歯があり,革質で毛はない。」