スギ花粉の飛散がピークを迎えています。スギは雌雄同株で同じ木に雄花と雌花が別々に咲きます。花粉を出している雄花は,枝先に黄色い雄花穂をたくさんつけているので目に付きやすいのですが,雌花は枝と同じ緑色をしているので分かりにくいです。

スギ(雄花穂)
スギ(雄花穂)[ in南禅寺福地町 on2023/3/15 ]
スギ(雌花穂)
スギ(雌花穂)[ in南禅寺福地町 on2023/3/15 ]
スギ(雄花穂)
スギ(雄花穂)[ in南禅寺福地町 on2023/3/15 ]

雄花穂を半分に切ってみると,花粉を出し切り空っぽになっていました。

スギ(雄花穂)
スギ(雄花穂)[ in南禅寺福地町 on2023/3/15 ]
スギ(雄花穂断面)
スギ(雄花穂断面)[ in南禅寺福地町 on2023/3/15 ]

2月頃の蕾は切ると中に花粉がたくさんつまっています。

スギ(雄花穂・蕾)
スギ(雄花穂・蕾)[ in南禅寺福地町 on2016/2/20 ]
スギ(雄花穂断面・蕾)
スギ(雄花穂断面・蕾)[ in南禅寺福地町 on2016/2/20 ]

今の時期の雌花穂は花粉を受け入れるため鱗片が開いています。

スギ(雌花穂・受粉前)
スギ(雌花穂・受粉前)[ in南禅寺福地町 on2023/3/15 ]
スギ(雌花穂断面・受粉前)
スギ(雌花穂断面・受粉前)[ in南禅寺福地町 on2023/3/15 ]

受粉が終わると,鱗片を閉じます。

スギ(雌花穂・受粉後)
スギ(雌花穂・受粉後)[ in南禅寺福地町 on2011/4/26 ]
スギ(雌花穂断面・受粉後)
スギ(雌花穂断面・受粉後)[ in南禅寺福地町 on2011/4/26 ]

『牧野新日本植物図鑑』(1961年)にはスギについて次のように書いてありました。

264.すぎ  〔すぎ科〕
 Cryptomeria japonica D. Don
 日本の特産で,全国各地に野生が見られるが,また広く栽培されている。野生は屋久島,羽後などにみられる。常緑の高木で,まっすぐな幹が直立してそびえ,高さ45m,直径2m位にもなる。枝や葉が密に着いている。葉は小形で鎌のような針形で,ラセン状にならぶ。雌雄同株。花は早春に開く,雄花は長さ6~9mm,直径3mm位の小楕円形をしていて,枝の端に群生する。雌花は緑色で球形をしていて,小枝の端につく。球果は木質で卵状球形。長さ2~3cm,包鱗と種鱗が中部まで融合している。包鱗の先端は三角になっていて,ややそりかえっている。種鱗の先端は4~6個のきば状をしている。種子は種鱗の基部に2~5個直生し,翼をもつ。材の用途は広く,我国の主要樹木の一つ。〔日本名〕スギは,幹が直立していることによる。即ちす(直)き(木)。又すくすくと立つ木の意味ともいわれる。古名マキ, 〔漢名〕倭木。杉はコウヨウザンのことである。変種にヤワラスギ(葉がやわらかくて刺さない),ムレスギ(幹が根元から分れて傾いて立っている)がある。